【2021年】ITエンジニア向け転職市場動向-コロナ禍に求められる人材とは-

今回は2020年後半から2021年にかけて公開された、ITエンジニアに関する転職市場情報をまとめてお伝えします!転職をお考えのITエンジニアのみなさんに向けて、IT業界の求人件数がどうなっていくのか、求める人材の条件はどう変わるのか解説していきます。気になる方はぜひ最後までお読みください!

この記事でわかること


コロナ影響小!IT系は変わらずの求人数

コロナの影響を大きく受けた業界は多々あり、日本における求人数は大幅に減っています。2020年の求人数は2019年以前と比べて減っているのにもかかわらず、転職希望者数にはさほど変化がありません。つまり、転職希望者の数に見合った職場の数は減少している状態です。

転職求人率と求人数と転職希望者を示したグラフ

一方で2021年、ITエンジニアの転職市場はあまり大きな影響を受けいないと報告されており、求人数を維持しています。コロナ禍は社会のIT化をより加速させたため、多くのITエンジニアを必要とする時代となりました。参考リンク:https://doda.jp/guide/market/001.html

業種別の求人倍率

求人倍率とは求職者一人に対して、何件の求人があるのかあらわした数値です。2020年初期はコロナの影響を受け、すべての業種の求人倍率が低下しました。しかしそれも徐々に回復傾向にあります。特にIT・通信の求人倍率は5件を超えており、他のどの業種よりも圧倒的に高く上昇率も高いため売り手市場であるといえます。

職業別の転職求人倍率を示したグラフ

即戦力を重視

IT業界は人手不足なこともあり、売り手市場であることは例年通りです。しかし、コロナ禍によって企業体力は変化しています。よって、企業は人材育成よりも即戦力になる人材の採用に注力する傾向にあります。ポテンシャル採用の機会が減っている今、スキルや経験はさらに重要な項目となり、採用を左右するでしょう。今後転職を考えるITエンジニアの方は現在のITスキルを更に磨いていく必要がありそうです。参考リンク:https://blog.apexkk.com/it-industry-job-change-market-2021-foresight

DX人材の需要がUP

近年、作業効率をあげるためDX(デジタルトランスフォーメーション)の導入が注目されています。しかしDX導入を担うことのできるITエンジニアは非常に少ないのが現状です。そのため現在は、ITエンジニアとしてのキャリアを積んでいて、顧客折衝やシステム企画、マネジメントの経験があり、社内SEやITコンサルなどで働いている方が採用されるケースが多いそうです。加えて英語が話せる人材はニーズが高くなっています。今後ITエンジニア市場で勝ち抜いていくにはDXに関する経験やスキルが必要になってくるでしょう。参考リンク:https://style.nikkei.com/article/DGXMZO67104060Y0A201C2000000/

DX人材が必要なスキルについては、こちらの記事にて紹介しています。

「TS型」人材となり市場価値を上げる

現代社会で求められるのはTS型人材であるといわれています。TS(タレント・ショートターム)型人材とは、個人レベルで短期に成果を出せる人材を指します。従来の多くの新卒を採用し、長期にわたって育成するOL(オーガナイゼーション・ロングターム)型とは異なる人材採用となります。

TS型人材は企業が求めるスキルを持っている以外に、自身が目指す目標やビジョンを語ることができ、チームビルディングなど人間関係の対応能力が高いことを求められます。つまり、Purpose(目標)、Profession(専門性)、People(人々)、Privilege(特権)を満たしている人材でなければなりません。

近年、年功序列や終身雇用を前提とする「メンバーシップ型雇用」よりも、あらかじめ仕事内容を定め、それに必要なスキルを持った人材を採用する「ジョブ型雇用」を実施する企業が増えています。そのため、短期間で成果を出せるTS型人材の重要は高まり、転職率は上がっていくと考えられます。転職市場で勝ち抜くためにTS型人材を目指し、市場価値を高めましょう!参考リンク:出世ナビ

需要の高いプログラミング言語は?

日本のIT業界で求人件数の多いプログラミング言語は以下の通りになります。Java、PHP、JavaScript の求人件数は他の言語に比べ圧倒的に多いです。Javaは難易度が高いため、3位のJavaScript、4位Pythonと比べると学習者数が少ないです。そのためJava習得者は需要が高く転職できる幅が広くあります。2位のPHPから5位のRubyまでは求人件数が多く、習得難易度も高くないことが特徴とされています。言語選びと習熟度が市場価値を左右するため、これから新たな言語の学習を検討している方は是非参考にしていただきたいです。参考リンク:みんなの転職体験談


まとめ

市場調査から、ITエンジニアの需要は変わらず高く、売り手市場ということがわかりました。しかしそれと同時に即戦力となる優秀人材を求める傾向も強まっています。コロナ禍による生活の変化、技術革新からもDX推進は重要な企業課題です。それに伴いDXを担うことのできるIT人材はますます必要となってくるでしょう。時代に対応し、市場価値を高めるためにも、積みたい経験、身に着けたいスキル、描きたいキャリアパスを中心に意識し、転職活動に取り組んでみてください。この記事が転職活動のお役に立てれば幸いです。

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