夢の日本への転職を実現!自分が培ったスキルを活かして企業を成長に導く【転職者インタビュー vol.2】



GitTap / G Talentは、日本で働きたい外国籍の方と世界をターゲットにした採用活動を行いたい企業をマッチングするサービスです。外国籍の方が日本で自分にあった企業を探すには、さまざまなストーリーがあります。今回は、GitTapを使って日本での転職を成功させた方に、どのようなストーリーを辿り転職に至ったのかをインタビューしました。


第2回目の今回は、子供の頃から日本が好きだったというK様にインタビュー。今までの経歴や日本での転職活動で必要なことなどを伺いました。日本への転職を目指す外国籍の方や、グローバル採用を模索する企業にとって、有益な情報をお届けします。



インタビュイー:K様 / 韓国出身

採用企業:非公開


語学を生かすためにシンガポールで就職

これまでのご経歴について教えてください。

韓国の大学で英語と中国語を専攻していたため、マルチリンガルのスキルを活かした仕事がしたく大学卒業後はシンガポールの会社に就職しました。データベース管理や運用、データベースの品質保証を行う会社に8年間勤めた後、2023年4月に韓国に戻り、日本への転職活動の準備と日本語の勉強を始めて今に至ります。


シンガポールの会社では、コンテンツオペレーションの部署に所属しながら、韓国語が必要とされていたオートコーディングの部署で6年間兼業していました。そこから品質保証・テクニカルアナリストの部署に異動し、品質保証のプロセスの自動化や自動的にデータベース関連のレポートを作成するソフトウェアに関わる仕事を2年間担当しています。


部署の異動に至った経緯は、自分のスキルをより活かす仕事をしたかったからです。私はシンガポールの会社に勤めながら2年半程度オンラインで大学院に通い、応用データサイエンスについて学びました。大学院で学んだことに関連した仕事がしたく、部署の異動を希望しました。


日本で働きたいと思ったきっかけはなんですか?

2022年10月に大学院を卒業した後、データサイエンスに直接的に関わる仕事がしたいと思ったんです。しかし、社内には私が携われるようなデータサイエンスの仕事がなく・・・。そこで、自分のしたい仕事を行うために転職を決意しました。


最初は日本ではなく英語が活かせる英語圏での転職を考えていましたが、自分のことを振り返るうちに昔から日本に憧れがあったことを思い出したんです。ドラマや映画の影響で子供の頃から日本が好きで、40歳になる前に日本で暮らしたいという思いから、日本で働くための転職活動を始めました。


韓国に戻って転職サイトを活用して転職活動をスタート

どうやって日本で働くための転職活動を始めましたか?

長年韓国で暮らす家族や友達から離れた生活を送っていたので、一度韓国へ戻り家族や友達たちと過ごしながら転職活動を行いました。GitTapをはじめとする転職サイトとLinkedinを主に活用し、プロフィールを充実させることで多くの企業からスカウトをもらうことができました。そこから面接に至ることが多く、自分から特定のワードで仕事や会社を探すことはほとんどありませんでした。


GitTapを積極的に活用された理由をお聞かせください。

GitTapは、Google検索で見つけて使い始めました。自分に関するPRを積極的に行えるので、スキルを存分に活かしたい私にとってはぴったりのサイトでした。GitTapはエンジニアに特化した転職サイトのため、提案される会社が自分の興味や分野にあっていたのも魅力の一つです。


日本での転職活動で大変だったことはありますか?

日本でもグローバル企業であれば日本語力はあまり問われないと思っており、プロフィールなどはすべて英語で記入していました。しかし、想像以上に会社から日本語での履歴書や職務経歴書、面接を求められることが多くあり、英語だけで日本での転職活動を成功させるのは難しいと感じたんです。そこで、就職活動と並行して韓国に住む日本人の友人から日本語を学び、転職活動に役立てました。


ひらがなやカタカナ、基礎文法は学生時代に第二外国語として学んでいたため、ある程度は話すことができました。しかし、就職活動に必要な敬語やビジネス日本語に不安を感じていたため、これらを積極的に習いました。最初は日本語留学も考えていましたが、敬語やビジネス日本語などのハイレベルの日本語を学ぶプログラムが少なかったため、韓国で暮らしながら日本語を学ぶことを決意しました。


実際、面接時は自分の気持ちや考えを正しい日本語で表現できないことがもどかしかったです。私は毎回各面接ごとにしっかり準備を行いますが、準備していない回答が求められることも少なくありません。そのたびに日本語でうまく答えることができず、日本語の重要性を痛感しました。


社員の人柄と会社の成長スピードに魅力が入社の決め手

今の会社に入社を決めた理由は何ですか?

一番の決め手は、社員の方全員の雰囲気です。一度の面接で人事の担当者・直属の上司の方・社長の3名が参加してくれたのですが、社長と2名の社員の方の年齢が離れているにも関わらず関係性が良さそうで、素敵な印象を受けました。さらに社内の半分は中国をはじめとする外国籍の方が働いており、専攻していた中国語を活かせる環境であることにも魅力を感じました。


以前働いていたシンガポールの会社は大手企業だったため、成長スピードが比較的ゆったりでした。しかし、今の会社は中小企業のため成長スピードが早く、働きながら自分と会社の成長を感じられると考えています。


東京以外の都市を選ぶことに不安はありませんでしたか?

確かに東京は日本の首都ですが、初めての就職で東京以外の都市を選ぶことに全く不安はありませんでした。もともと人が多い場所が得意ではなく、都市部は家賃が高いなどの懸念点もあります。東京だからといって給与が大きく変わるということもないため、私には東京以外の都市が合っていると感じます。


会社で到達していない分野への展開を目指して

今の会社で成し遂げたい目標を教えてください。

今の会社は車載ソフトウェアを扱っていますが、人工知能の領域にはまだ達していません。大学院でデータサイエンスを学んだ私が入社することで、人工知能関連の領域に展開して会社を成長させていくのが今後の目標です。会社で活躍しながら、個人と会社のどちらも成長させていきたいです。


最後に、日本での転職を検討されている外国籍の方にメッセージをお願いします。

就職活動を成功させるには、客観的な自己分析が大切だと考えています。自己分析によってできることが明確になれば、あとはやるのみです。できるとわかっていたら、何度失敗しても諦めずに挑戦し続けることでいつかは絶対に叶います。まずは、目標が自分にとって実現可能かを把握することが大切です。


私の経験から、日本での転職活動には言語の勉強も欠かせません。日常会話レベルの日本語だけでなく、敬語やビジネス日本語などハイレベルな日本語を学ぶことで、日本での転職が成功しやすくなると考えます。