グローバル環境で仕事したい人向け|日本のグローバル企業ランキング

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「グローバルな環境で仕事をしたい」「海外進出する企業の選考を受けたい」と思っていても、企業情報がなければ希望する条件に合った企業や仕事は見つけられません。そこで今回は、日本のグローバル環境の企業をランキング形式で紹介します。各企業の特徴や売上なども合わせて解説するので、ランキングの内容を参考にしながら企業・仕事選びの参考にしてみてください。


ランキングだけでなく、グローバル環境の企業で仕事をするメリットや注意点についても解説します。メリット・注意点の2つの視点から、グローバル環境での仕事が自分の理想とする環境なのか判断してみましょう。ランキングを参考に自分に合うグローバル環境の企業を探したい人は、グローバル環境求人に特化した求人サイト『GitTap』がおすすめです。


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そもそもグローバル環境の企業とは

グローバル環境で働くビジネスマン


グローバル環境の企業とは、本拠地となる国以外にも複数の拠点を持ち、各国でビジネス展開している企業を指します。どの国においても、同一の商品・サービスを提供していることが特徴です。グローバル環境企業と似た言葉に「外資系企業」「多国籍企業」がありますが、これらの定義はそれぞれ異なります。

参考:グローバル企業とは?その働き方やメリット、課題を解説/クラウドERP実践ポータル


外資系企業との違い


グローバル環境の企業と外資系企業の違いは以下のとおりです。

<グローバル環境企業>

  • 本拠地:日本
  • 拠点・支店:複数の国々
  • 意思決定:本社
  • ビジネスの方向性:本拠地以外の国でも、同一の商品・サービスを提供


<外資系企業>

  • 本拠地:海外
  • 拠点・支店:国内or国外
  • 意思決定:本社
  • ビジネスの方向性:生産・製造などの機能を他国に分散させ、利益を追求


外資系企業の場合、本拠地は海外にあり消費国のニーズに合わせて商品・サービスを提供します。コストパフォーマンスの最大化を図るため、生産・製造機能をコストの安い国に分散させることも特徴です。

参考:【日本のグローバル企業ランキング】共通する特徴や就職するメリットを解説/就活の未来


多国籍企業との違い


グローバル企業と多国籍企業の違いは以下のとおりです。

<グローバル環境企業>

  • 本拠地:日本
  • 拠点・支店:複数の国々
  • 意思決定:本社
  • ビジネスの方向性:本拠地以外の国でも、同一の商品・サービスを提供


<多国籍企業>

  • 本拠地:海外
  • 拠点・支店:複数の国々
  • 意思決定:本社or現地法人
  • ビジネスの方向性:現地にローカライズした商品・サービスを展開


多国籍企業の場合、現地に事業所を設置し現地の文化や風土などに合わせて事業展開することが特徴です。各国に拠点を持ちながらビジネス展開する点はグローバル企業と似ていますが、ビジネスの方向性に違いがあります。

参考:「多国籍企業」と「グローバル企業」、どう違うか?/永井経営塾

日本のグローバル環境企業ランキング

分析・集計結果の資料 ミーティングの机


日本にはたくさんのグローバル環境企業があり、ランキングを見ることでグローバル環境求人探しにの参考にすることができます。ここからは、日本のグローバル企業ランキングを1~10位まで紹介していきます。


  • ランキング1位:トヨタ自動車株式会社
  • ランキング2位:本田技研工業株式会社
  • ランキング3位:ソニー株式会社
  • ランキング4位:日産自動車株式会社
  • ランキング5位:任天堂株式会社
  • ランキング6位:株式会社ユニクロ
  • ランキング7位:キヤノンマーケティングジャパン株式会社
  • ランキング8位:パナソニック株式会社
  • ランキング9位:株式会社三菱UFJ銀行
  • ランキング10位:株式会社SUBARU
  • 日本のグローバル企業ランキング11位~


なお、今回のランキングは企業のブランド価値を調査する「Interbrand“BestJapanBrands2022”」によってランク付けしています。


日本のグローバル企業ランキング1位:トヨタ自動車株式会社


トヨタ自動車株式会社は、従業員数約7万人、東証一部上場の大手自動車メーカーです。


【トヨタ自動車株式会社の概要】

  • ブランド価値:54,107 milion $
  • 売上:31兆3,795億円


トヨタ自動車のグローバル化は2003年頃から進み、ヨーロッパやアジア、北米など世界中で自動車が製造されるようになりました。トヨタ自動車のグローバル化により、現地では新たな雇用が生まれています。さらに、国・地域のニーズに合わせた自動車が製造・販売されることで、トヨタ自動車のブランド力はさらに強化されているようです。

参考:2022年3月期決算要旨/トヨタ自動車株式会社

日本のグローバル企業ランキング2位:本田技研工業株式会社


本田技研工業株式会社は、従業員数約3.6万人、国内外に406の関係会社を持つ企業です。

【本田技研工業株式会社の概要】

  • ブランド価値:21,315 milion $
  • 売上:14兆9500億円

本田技研工業のグローバル化は、創業者である本田宗一郎氏の「世界一を目指す」という思いからはじまりました。ニーズのある地域で商品をタイムリーに提供できるよう、現在ではアジアやアフリカ、北米・南米などで自動車の製造・販売が行われています。

参考:連結損益状況/本田技研工業株式会社

日本のグローバル企業ランキング3位:ソニー株式会社


ソニー株式会社は、従業員数8,500人、エンターテインメント・テクノロジー&サービスを中心に、家電や音楽、ゲームなど多彩な事業展開をしている企業です。

【ソニー株式会社の概要】

  • ブランド価値:14,445 milion $
  • 売上:9兆9215億円


ソニーは北米や欧米、アジアなど世界中に拠点を持ち、自社製品の設計・開発や販売を行っています。特に、ゲームや音楽などエンターテインメント事業は積極的に海外展開され、世界中でファンを獲得した事業の一つです。

参考:2021年度 連結業績概要/ソニーグループ株式会社


日本のグローバル企業ランキング4位:日産自動車株式会社

日産自動車株式会社は、従業員数約23,000人、自動車の製造・販売や関連事業を手掛ける企業です。

【日産自動車株式会社の概要】

  • ブランド価値:11,131 milion $
  • 売上:8兆4,246億円


日産自動車では、日本を含めた4つの国と地域で自動車販売を行っています。2000年頃からグローバル事業に取り組んでおり、毎年数百万台のグローバル販売実績があります。

参考:日産自動車、2021年度決算を発表/日産自動車ニュースルーム

日本のグローバル企業ランキング5位:任天堂株式会社


任天堂株式会社は、従業員数約2,800人、家庭用レジャー機器の製造・販売を行う企業です。

【任天堂株式会社の概要】

  • ブランド価値:9,197 milion $
  • 売上:1兆6950億円


任天堂の地域別連結売上高は、アメリカが41.8%を占めており、次いで欧州の25.5、日本の24.7%と本格的な海外展開が進んでいます。さらなるグローバル化を目指して従業員の多様化も進んでおり、国籍・性別・年齢など関係なく、能力が発揮できる環境整備にも取り組んでいる企業です。

参考:決算ハイライト/任天堂株式会社


日本のグローバル企業ランキング6位:株式会社ユニクロ


株式会社ユニクロは、株式会社ファーストリテイリングの中核連結子会社であり、従業員数約36,500人、カジュアルブランド「ユニクロ」を展開する企業です。


【株式会社ユニクロの概要】

  • ブランド価値:9,096 milion $
  • 売上:2兆1,329億円


ユニクロでは、ファッションアイテムの企画から販売まで、一貫して自社で行われています。これにより高品質・低価格を実現しており、海外でも人気のあるブランドとして定着しました。地域を中心に、北米やオーストラリアなど、世界中の国と地域に店舗を展開しています。

参考:決算サマリー/FAST RETAILING CO., LTD. 

日本のグローバル企業ランキング7位:キヤノンマーケティングジャパン株式会社


キヤノンマーケティングジャパン株式会社は、従業員数約4,800人、カメラやプリンターなど自社ブランドをはじめとした幅広い事業を展開する企業です。


【キヤノンマーケティングジャパン株式会社の概要】

  • ブランド価値:6,897 milion $
  • 売上:5,521億円


キヤノンマーケティングジャパンでは、世界220以上の国や地域で事業が展開されています。このグローバルネットワークを活かした事業として、「グローバルサービス」があります。海外進出を狙う事業者を対象に、オフィス機器やプリントサービスなどを提供しており、アジアやヨーロッパ、北米・中南米など幅広い国と地域で展開される事業です。

参考:業績/キヤノンマーケティングジャパングループ

日本のグローバル企業ランキング8位:パナソニック株式会社


パナソニック ホールディングス株式会社は、従業員数約240,000人、個人・法人向けに家電や流通、住宅など幅広い事業を展開する企業です。

【パナソニック株式会社の概要】

  • ブランド価値:5,832 milion $
  • 売上:7兆3,888億円


パナソニック ホールディングス株式会社では、海外向けの家電製品を販売しているほか、建築業においても海外展開が進められてきました。台湾やマレーシアなどのアジアを中心に現地会社が設立され、商業内装事業やデベロップメント事業などが展開されています。

参考:グループ概要/パナソニック ホールディングス株式会社


日本のグローバル企業ランキング9位:株式会社三菱UFJ銀行


株式会社三菱UFJ銀行は、従業員数約28,800人、金融業を中心に顧客の経営戦略立案や海外進出支援なども手掛ける企業です。

【株式会社三菱UFJ銀行の概要】

  • ブランド価値:5,114 milion $
  • 売上:3兆9,640億円


株式会社三菱UFJ銀行は海外にもネットワークを持ち、中東・アフリカや欧州、アジアなどに支店・現地法人などがあります。さらに、顧客となる事業者の海外進出や財務戦略など、国際業務も展開されています。

参考:業績推移/三菱UFJフィナンシャル・グループ


日本のグローバル企業ランキング10位:株式会社SUBARU


株式会社SUBARUは、従業員数約17,000人、自動車や部品の製造・販売、航空宇宙事業などを手掛ける企業です。

【株式会社SUBARUの概要】

  • ブランド価値:4,303 milion $
  • 売上:2兆7,445億円


SUBARUは日本・アメリカ・東南アジアに拠点があり、自動車・部品などの製品が国内外に販売されています。SUBARUの販売実績は8割が海外であり、他社との徹底した差別化を図ることで営業利益率は業界トップの記録を樹立しました。

参考:2024年3月期 第1四半期 連結業績/株式会社SUBARU

日本のグローバル企業ランキング11位~


日本のグローバル企業ランキング11位以降をまとめて見ていきましょう。

【日本のグローバル企業ランキング11位~】

  • ランキング11位:KDDI株式会社
  • ランキング12位:株式会社リクルート
  • ランキング13位:サントリーホールディングス株式会社
  • ランキング14位:楽天グループ株式会社
  • ランキング15位:株式会社ブリヂストン
  • ランキング16位:花王株式会社
  • ランキング17位:アサヒビール株式会社
  • ランキング18位:株式会社資生堂
  • ランキング19位:株式会社セブン‐イレブン・ジャパン
  • ランキング20位:キリンホールディングス株式会社


グローバル環境の企業への就職・転職を検討する際は、各企業の規模や仕事内容・事業内容などにも目を通し、自分の希望条件とマッチするか判断しましょう。


グローバル環境の環境で仕事をするメリット

グローバル環境で楽しく仕事する男性


グローバル環境で仕事をするメリットには、以下の3つが挙げられます。


  1. 海外で活躍できる
  2. 収入が高い場合が多い
  3. さまざまなスキルが身につく


グローバル環境で仕事をするメリット①|海外で活躍できる

グローバル企業は複数の国に拠点を持っているため、海外で活躍できるチャンスもあります。海外勤務は、ビジネスマンとして以下のような恩恵を与えてくれます。


  • 語学や専門知識が実践的に身につく
  • 入社後数年で海外で仕事ができる可能性がある
  • 世界を相手にビジネスで戦う経験が得られる


海外で仕事をすることで得られる実践的な知識・スキルや経験は、日本では得難い恩恵です。実力次第では、入社後数年で海外で仕事ができるチャンスもあるため、若いうちから経験値を積みたい人はグローバル環境の企業がおすすめです。

参考:グローバル企業とは?働くメリットとデメリット、必要なスキルを解説 /Professional Recruitment


グローバル環境で仕事をするメリット②|収入が高い場合が多い

グローバル企業で働く人


グローバル企業は給与水準が高く、日本国内の平均給与よりも高額な報酬を得られる可能性があります。日本国内の平均給与とグローバル環境企業の平均給与を比較すると、以下の通りです。

  • 日本の平均給与:約443万円
  • グローバル企業の平均給与:約913万円

参考:令和3年分民間給与実態統計調査結果について/国税庁


あくまでも平均値の比較ですが、グローバル企業の方が約2倍の給与を得られることがわかります。海外で仕事をする場合、より高額な給与が期待できます。


グローバル環境で仕事をするメリット③|さまざまなスキルが身につく

グローバル環境で働く日本人と外国人

グローバル環境での仕事は、以下のようなスキルを得るチャンスがあります。


  • スケジュールに対する危機管理能力
  • 高度なコミュニケーション能力
  • 判断力や柔軟性


海外では、日本のように公共交通機関が発達していない地域もあります。時間の感覚も異なるため、現地で仕事を続けていれば、自ずとスケジュールへの危機管理能力が磨かれるでしょう。文化・慣習も大きく違うため、コミュニケーションの方法も日本とは異なります。外国語能力だけでなく、相手の考えや意図を読む能力の向上にも期待できます。

さらに、海外での仕事によって職位が上がった場合、現地法人では責任者としての判断力も必要です。スケジュール調整や交渉において柔軟性を求められる場面もあり、ビジネスマンとしての判断力・柔軟性が磨かれます。

参考:海外駐在のメリットと、その先にあるキャリア。海外勤務求人も紹介/JAC Recruitment


グローバル企業で仕事をする際の注意点

ミーティングを上から見た様子

グローバル企業で仕事をする際は、イメージとのギャップがないよう以下の3つの注意点についても理解しておきましょう。


  1. 希望する環境で仕事ができるとは限らない
  2. 語学力が必要である
  3. 文化や風習が日本と異なる


グローバル環境で仕事をする注意点①|希望する仕事ができるとは限らない

グローバル企業に勤めたからといって、希望する環境で仕事ができるとは限りません。勤務地はプロジェクトの規模・内容に左右されるので、想像していた仕事や働き方ができないケースも考えられます。そのため、どの環境でも働けるメンタリティ、キャリアアップへのハングリー精神などが必要です。

参考:グローバル企業とは?その働き方やメリット、課題を解説/クラウドERP実践ポータル


グローバル環境で仕事をする注意点②|語学力が必要である

グローバル環境のソファーでのミーティング


グローバル企業で仕事をする場合、海外勤務や現地法人と交渉などの機会もあるため語学力が求められます。英語はもちろん、現地法人とのコミュニケーションに必要な言語も学ばなければなりません。求められる語学力は、職種によって異なります。


  • 経理や財務:経理や会計に係る交渉や議論ができる
  • 人事:人事や労務に関わるコミュニケーションが取れる
  • 営業:プレゼンやミーティングで発言できる
  • エンジニア:日常会話+専門用語を扱える


役職によっても求められる語学力に差があるので、グローバル企業への入社後もスキルアップし続けなければなりません。

参考:業界・職種別: 外資系で求められる本当の英語力(1)/ROBERT WALTERS

グローバル環境で仕事をする注意点③|文化や風習が日本と異なる

日本と海外では文化や風習が異なり、その違いがストレスに感じるかもしれません。たとえば、時間の感覚は海外と日本では違います。日本の場合、公共交通機関やサービス業・小売業などは時間通りに営業しますが、海外では時間通りとは限りません。感覚の違いから人間関係のトラブルにもなりやすく、仕事に支障をきたす恐れもあります。日本と海外の違いを理解して、環境の変化に自分が耐えられるかどうか判断することが大切です。


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グローバルな職場環境で働く男女


グローバル環境での仕事は、日本の平均給与よりも高額な報酬に期待できます。自身のスキルアップも可能で、将来的なキャリア形成にも有利に働くでしょう。しかし、グローバル企業で仕事をするには注意点も存在します。特に、言語や文化の違いは仕事にも影響を及ぼすポイントなので、グローバル企業への就職を検討している際は要チェックです。


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