2024/8/1
IT業界のグローバル企業で働くには?仕事内容や求められる人材を徹底解説!
近年注目を集めるIT業界は、今後ますます勢いを増す業界だと言われています。世界で成功しているGoogleやApple、FacebookやAmazonなどのIT企業はすべてグローバル展開しており、「IT業界で働くならグローバル企業が良い」という人も多いのではないでしょうか。
この記事では、IT業界の種類や仕事内容、グローバル企業の特徴やIT業界のグローバル企業で求められる人材について解説します。IT業界やグローバル企業に興味がある人は、ぜひ参考にしてください。IT業界のグローバル企業で働きたい人には、IT人材特化型のグローバル環境求人サイト『GitTap』がおすすめです。
IT業界とは?
IT業界とは、Information Technology(=情報技術)を使ったサービスを展開する業界のことです。一口にIT業界といっても扱うサービスや商材によって無数の種類があり、日本においては主に4つに分類されます。
参考:IT業界のグローバル企業へ転職 そのメリット・デメリットや成功の秘訣を徹底解説/en world
ハードウェア業界
機械や装置、設備などのハードウェアを扱う業界です。パソコン、スマートフォンやそれらの周辺機器、IT技術を駆使した家電やゲーム機などが商材に挙げられます。それらのハードウェアの企画や設計、開発や販売までをトータルで行うのがハードウェア業界です。
代表的な企業に、Apple、NEC、ソニーなどが挙げられます。ハードウェア業界は自分の手がけた商品やサービスなどの成果が目に見えることが特徴です。
ソフトウェア業界
ハードウェアの動作を制御するためのプログラムを開発するのがソフトウェア業界です。プログラミング言語を使ったシステム構築のため、ハードウェアのように商品やサービスの実体が見えるわけではありません。
ソフトウェア業界の業務は、基本ソフトウェアであるOSやアプリケーションのソフトウェアなどの開発がメインです。代表的なグローバル企業には、Microsoftや日本オラクルなどが挙げられます。
ソフトウェア業界の中にも、システムエンジニアやプログラマーなどのさまざまな仕事があります。特に市場で求められる職種を知りたい人は、以下の記事も併せて参考にしてください。
情報処理サービス、通信サービス業界
情報処理システムサービスを導入する企業へ企画や構築、保守や管理などのさまざまなサービスを提供するのが情報処理サービス業界、電話やインターネットなどの通信インフラを扱うのが通信サービス業界です。これらの業界の主なグローバル企業として、NTTやソフトバンク、富士通などが挙げられます。
情報処理サービス業界はシステムインテグレータ(SI)とも呼ばれ、クライアント企業に対するIT戦略の策定や既存システムの見直し、新システム導入の提案や業務効率化などのコンサルティングを行います。
通信サービス業界は、通信インフラをユーザーに提供するために、環境整備や開発などを行う業界です。通信インフラには固定通信と移動通信の2つの種類があり、次世代の通信システムと言われている6Gもこの業界のサービスの一つです。
インターネット、Web業界
インターネットの入り口であるポータルサイトからそれぞれのWebページの制作や運営、キュレーションサイトやEコマースサイトやインターネット広告など、インターネットやWeb全般に関する商品・サービスを扱う業界です。
大行的なグローバル企業を挙げると、Yahooや楽天、LinkedInやサイバーエージェントなど多岐にわたります。企業ではなく、ECなど個人向けのサービスを提供するB2C企業もこの業界に含まれます。
IT/Web系のグローバル企業を知りたい人は、以下の記事が参考になります。
https://www.concord-it.jp/industry/global/▲IT/Web系のグローバル企業
日本のIT業界の現状
日本のIT業界の規模は12兆円を超えており、他の産業と比べると非常に大きな規模を誇る業界です。IT業界に興味がある人は、将来を見据えて長期的に働けると言っても過言ではありません。
2020年のIT業界成長率は約1.6%増となり、今後3年間のIT投資が増加するだろう分野は、ERP、セキュリティ関連ソフトウェア、SFAだと言われています。ERPが増加すると予測されている背景には、SAP社のERP保守サポート期限が2025年までであることが挙げられます。
日本のIT産業は世界の約3.3%を占めているものの、まだまだ成長が見込まれる業界であることは定かです。より詳しい内容を知りたい人は、こちらの記事も併せてチェックしてください。
世界規模で見たグローバルIT企業の現状
2020年の日本経済新聞の記事によると、グローバルIT企業の大手と言われる「GAFA(=Google、Apple、Facebook、Amazon)」とMicrosoftの合計時価総額が、東証1部全体よりも大きくなりました。このように、グローバル規模でのIT企業はすさまじく成長しています。
世界で利益を出しているグローバルIT企業を見ると、以下のとおりです。
参考:GAFAの次は?世界で最も儲かっているIT企業ランキング2021/兜町 金融エンジニアの成果物
新型コロナウイルスの影響でデジタル化が追い風になっていることもあり、グローバルIT企業はますます成長することが見込まれます。
IT企業の仕事内容
4つの業界に分けられるIT企業の中には、さまざまな職種があります。同じIT業界であっても仕事内容によって年収は大きく異なるため、それぞれの仕事内容をしっかり把握しておくことが重要です。4つの仕事内容の中から、自分に合ったものを探してみましょう。
エンジニア
一口にエンジニアと言っても、扱う商材などによって種類はさまざまです。
よく目にするシステムエンジニアは、システム開発に関するクライアントへのヒアリングからシステムの設計、テストなどの業務を一貫して行うエンジニアです。システムエンジニアが設計したコードを実際に書くのは、プログラマーの仕事です。
システムエンジニアは、ソフトウェアを扱うソフトウェアエンジニアやハードウェアを扱うハードウェアエンジニア、ネットワークに特化したネットワークエンジニアなどに細分化されます。
エンジニアの中には、キャリアパスとしてさまざまな仕事を経験している人もいます。エンジニアのキャリアパスについては、こちらの記事をご覧ください。
営業・コンサルタント
クライアントの課題や要望をヒアリングし、適した商品・サービスの提案を行うのが営業やコンサルタントの仕事です。IT業界では、ITコンサルタントやセールスエンジニアなどと呼ばれます。
自社が扱うIT商品・サービスの知識だけでなく、交渉力や提案力、ITの専門知識がないクライアントにわかりやすく説明する能力が求められます。グローバル企業の場合は、クライアントに合わせた語学力も重要です。
マネジメント
プレイヤーとしてではなく、一つのプロジェクトの管理をマネージャーとして任される職種です。メンバー選定や予算設定、スケジュール調整や進行管理などの役割があり、広い視野が必要となります。そのため、プロジェクトマネージャーは技術者としての経験が必要不可欠です。
企業やプロジェクトによっては、プロジェクトマネージャーだけでなくプロジェクトリーダーが立てられることもあります。プロジェクトリーダーとは、プロジェクトマネージャーの指示のもと現場の責任を担う職種です。プロジェクトマネージャーよりも技術者と近い関係性であり、実際にプレイヤーとしての業務を行うこともあります。
参考:外資系IT企業とは|代表企業やメリット・デメリットまで紹介/en world
Web関連
WebデザイナーやWebディレクター、Webプロデューサーなどの職種が当てはまります。どの仕事もWebサイトの制作に欠かせない仕事であり、Webに特化した技術や知識も必要です。
Webデザイナーにはデザインを作るスキル、Webディレクターには企画の管理力やデザイナーやエンジニアとのコミュニケーションスキル、Webプロデューサーにはプロジェクト全体を進行するスキルなどが求められます。
グローバル企業の特徴
ここまではIT企業についてを解説していますが、日本のIT企業とグローバルのIT企業では価値観や特徴が異なります。グローバル企業は、3つの性質を持つのが特徴です。
グローバル企業で働くメリットについて知りたい人は、こちらの記事も併せてご覧ください。
多様性に富んでいる
さまざまな国に展開するグローバル企業には、さまざまな国籍の人が働いていることが特徴です。国籍が違えば、価値観や文化、バックグラウンドなど多くの点が違うため、多様性に富んだ環境で働くことができます。
多様性に富んだ環境で働くことで、異なる価値観や文化に対する理解力や柔軟力が高まります。さまざまな価値観を吸収することで、日本人だけの環境では生まれないような斬新なアイデアが生まれるかもしれません。
成果主義が多い
成果主義とは、社員の成果や実力などに応じて待遇、給与、役職などを決定する人事制度です。グローバル企業の多くが成果主義を採用しており、日本の企業で多く見られる年功序列とは大きく異なります。
若い時期から給与をあげたい人や実力に自信のある人は、成果主義を採用しているグローバル企業を目指すのがおすすめです。自分の実力を評価されるので、モチベーションのアップにもつながります。参考:成果主義とは?【メリットやデメリットについて詳しく解説】/ぐろーばる採用ナビ
積極性が求められる
グローバル企業で重視されるのが、仕事を積極的に行っているかどうかです。指示を待つだけの人や与えられた仕事だけをこなす人は、グローバル企業に向いていません。グローバル企業で働くには、自分で考えて行動することが不可欠なのです。
しかし、ただ単に積極性が高くても、結果が伴っていなければ意味がありません。業務に必要な技術や知識を備えた上で、積極的に仕事を行う必要があります。
参考:グローバル人材とは?
グローバルIT企業で求められる人材
さまざまな特徴を持つグローバルIT企業で働くには、3つのスキルを身につける必要があります。
ITスキルが身についている
どのような業界や職種であっても、グローバルIT企業で働くには最低限のITスキルが欠かせません。さらにエンジニアの場合は、職種によってさまざまなITスキルが求められます。日本のグローバル企業が求めるITスキルについては、以下の記事を参考にしてください。
特にITスキルの一つであるプログラミング用語は、世界共通で使うことができます。一度覚えると、世界中のどの企業でも働くことが可能なため、身につけておいて損はありません。
積極的に仕事ができる
グローバル企業には積極性が求められるため、グローバルIT企業で働きたい人は積極性を身につける必要があります。積極的に自分の考えや意見を伝え、より良い商品やサービスのために行動していく必要があります。
他の人の指示を待つだけの人や自分の意見を発言しない人は、仕事ができる社員として判断されません。多くのグローバル企業は成果主義のため、成果がどんどん下がり給与や待遇にも影響するでしょう。
参考:グローバルな仕事をしたい方必見!仕事の種類と必要スキル
柔軟な対応ができる
多種多様な人たちと一緒に仕事を進めるグローバルIT企業では、相手の文化や価値観を把握し、臨機応変にコミュニケーションをとることが重要です。さまざまな違いに戸惑っていては、目的である仕事の達成に支障をきたしてしまうかもしれません。
さらに、日本の企業よりも仕事のスピードが速い傾向があるグローバル企業では、より効果的な成果を出すためにプロジェクトの方針が途中で変更されることがよくあります。そのような状況においても、困惑せずに対応できる柔軟性のある人が求められます。
まとめ
IT業界は4つに細分化でき、それぞれの業界で扱う商材が異なります。その中にも4つの職種やさまざまな仕事があるため、成長を続けるグローバルIT企業で働きたい人は、どのような仕事をしたいか具体的にイメージすることが重要です。
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