グローバル企業で働きたい!働くメリットや必要なスキルとは?

日本だけではなく、世界を股にかけたグローバル企業で働きたいと考える人が増えています。しかし、「自分はグローバル企業に向いているのだろうか?」と悩む人も少なくありません。グローバル企業には日系企業と異なる点も多いため、企業探しをする前に特徴やメリットなどを捉えておく必要があります。

この記事では、グローバル企業の特徴やメリット、必要なスキルを解説します。就職・転職活動で自分にマッチした企業を選ぶためにも、グローバル企業を選ぶべきか見直してみましょう。グローバル企業で働きたい人は、グローバル企業に特化した求人サイトGitTapがおすすめです。





グローバル企業の特徴

グローバル企業とは、自国以外のさまざまな国でビジネスを展開している企業のことを指します。支社や工場などが他の国にあるだけの企業はグローバル企業には当てはまらず、展開している国に合わせた価値観や手法でビジネスを行っているのが特徴です。参考:グローバル企業/BizHint

一言でグローバル企業と言っても、企業によって社風やマインドはさまざまです。しかし、多くのグローバル企業には日系企業とは異なる5つの特徴があると言われています。



多様性に富んでいる

多種多様な国に対応するグローバル企業は、それに合わせてさまざまな国籍の人が働いているのが特徴です。国籍が違えば、価値観文化バックグラウンドなど多くの点も異なります。使う言語も異なるため、一部のグローバル企業では社内の公用語を英語にしているところもあります。



成果主義が多い

グローバル企業の多くは、社員の成果や実力などに応じて待遇、給与、役職などを決定する「成果主義」を採用しています。日系企業には勤続年数や年齢を重視する「年功序列」が定着している企業が多いです。

独立行政法人労働政策研究・研修機構が発表している『 国際労働比較 2022(勤続年数別賃金格差)』によると、日本とドイツに年功序列の特徴が強く見られます。

男性のグラフを見てみましょう。勤続年数1〜5年の賃金を100とした場合、日本とドイツは勤続年数が長くなるにつれて賃金が上昇し、勤続年数30年以上になると1.6倍にまで達しています。このように、ドイツを除く諸外国と比べると日本では年功序列の企業が多いことがわかります。

成果主義には、社員の定着率を高める「従業員エンゲージメント」を高めるメリットがあるとも言われています。



積極性が求められる

多くのグローバル企業で重視されるのが、仕事に対する積極性です。グローバル企業で働くには、上司の指示を待つばかりの人や与えられた仕事しかこなせない人は向いていません。自ら考えてTPOにあった業務に対して積極的に動ける人材が、グローバル企業では求められます。



即戦力を重視される

日系企業では、知識や経験がない社員でも採用し、コストと時間をかけて育て上げるという考え方があります。日系企業の求人で、「未経験者OK」の表記を多く見かけるのはそのためです。

しかし、グローバル企業ではたとえ新卒であっても即戦力が重要視されます。OJT(オンザジョブトレーニング)などが全くないわけではありませんが、すぐに結果を出すことが求められます。


個人主義が多い

多くの日系企業では、「社員全員が一丸となって目標に取り組む」といった考え方が強いです。日系企業の中には、組織の価値観や雰囲気を重要視する企業も少なくありません。しかし、グローバル企業は成果が個人に課せられる「個人主義」のケースが多いです。

グローバル企業の多くが個人主義である理由の一つに、欧米諸国では個人主義の考え方が強いことが挙げられます。社会心理学者であるホフステード博士が掲げた『6次元モデル』によると、日本の個人主義スコアは46です。

一方、アメリカやイギリスなどの欧米諸国を見ると、個人主義のスコアが高いことがわかります。そのため、欧米諸国で展開しているグローバル企業では、個人主義の可能性が特に高いのです。


グローバル企業で働くメリット

日系企業とは違ったメリットを求めてグローバル企業を希望する人も多いのではないでしょうか。ここからは、グローバル企業で働くメリットを5つ解説します。



多様性のある環境に身を置ける

グローバル企業の大きなメリットの一つは、多様性のある環境で働けることです。さまざまな文化や価値観を持つ多国籍の人と働くことで、異文化への理解を深めたり今までは思いつかなかった考え方に遭遇したりできます。多種多様な考えやアイデアを吸収することで、自分自身の成長にも大きく影響を与えるのもメリットだと言えます。

多くの社員の価値観を受け入れることで、寛容性を身につけることもできるでしょう。今までとは違った見方や新しい発想で、商品やサービス開発・改善を行えるのもメリットです。



海外で働くチャンスがある

「いつか海外で働きたい」と考えている人には、グローバル企業で働くのは大きなメリットに繋がります。グローバル企業は世界各国に拠点があるため、成果を出せば海外で働くチャンスが多くあるからです。

グローバル企業の多くが成果主義の考え方のため、入社して数年の若いタイミングから海外赴任の可能性もあります。転職して現地の会社で就職を目指すのも一つの方法ですが、同じ会社の海外支社に異動・出向する方が、リスクが低くメリットが高いと言えるでしょう。参考:グローバル企業へ就職するメリット/クラウドERP実践ポータル


英語を使って働ける

英語を使って働きたい人には、グローバル企業で働くことはメリットしかありません。多くのグローバル企業では社内で英語が使われているので、毎日活きた英語を使いながら仕事ができるからです。

日常的に英語に触れる機会を作るには、英会話スクールに通ったり海外に住んだりと、お金を払って機会を買わなければいけません。しかし、英語が使われているグローバル企業で働くことで、お金をもらいながら実践的な英語に触れることができるのが大きなメリットです。グローバル企業の中には、福利厚生の一環として英語の勉強ができるところもあります。参考:グローバル企業で働くメリット/en world


世界を相手にビジネスできる

グローバル企業の顧客は世界各国であり、提供する商品やサービスは多くの国で利用されます。マーケットの規模を見ても、日本国内と世界を相手にする場合では桁違いです。グローバル企業で働くことで、規模の大きい取引を行える可能性が高いのがメリットの一つです。特に少子高齢化が進む近年の日本は、将来的にさらにマーケットが縮小すると言われています。一方、世界を見ると人口は増加傾向にあるため、日本国内だけをターゲットにしていないグローバル企業で働くと、多くのビジネスチャンスを得ることができるでしょう。


実力が評価されやすい

成果主義の特徴があるグローバル企業で働くと、年齢や勤続年数に問わず評価をしてもらいやすいのがメリットです。日系企業で勤めていると、「成果を出しているのに評価されない」「結果と給料が反映していない」と悩んだ経験はないでしょうか。グローバル企業で働くと、そのような心配はほとんど無いと言えるメリットがあります。

特に優秀な新卒生の多くは、年齢や勤続年数に関わらず評価されたいと思うでしょう。実際に2021年の調査によれば、日系企業であってもグローバルな事業展開をしている企業に人気が多く集まっています。



グローバル企業に必要なスキル

グローバル企業のメリットを把握した上で、「グローバル企業で働きたい!」と思った人は、3つの必要なスキルを身につけましょう。



環境適応能力

グローバル企業と日系企業では、仕事の仕方や価値観、他の社員との接し方や生活習慣など多くの点が異なります。日本では良しとされることも海外ではNGであることもあり、ターゲットの国によってもそれらの違いはさまざまです。

グローバル企業で求められるのは、そのような違いに対応できる環境適応能力です。今までは経験していないような環境であっても柔軟性を持ち、「郷に入っては郷に従え」の精神で飛び込んでいくことが求められます。反対に、環境を変えることが苦手な人や、安定志向の人はグローバル企業には向いていません。


コミュニケーション能力

グローバル企業で働くには、一般的なコミュニケーション能力ではなく「グローバルコミュニケーション能力 」が必要です。グローバルコミュニケーション能力とは、違う国との文化や価値観を理解しながら、意見を行うコミュニケーション能力のことを指します。

参考:グローバルコミュニケーション能力とは? 重要な理由と身につける方法を解説/株式会社マスターズビレッジ

コミュニケーション能力が高くても、異文化を理解していなければ適切なコミュニケーションを取ることができません。相手の価値観やバックグラウンドを理解して、伝え方やトピックなどを選ぶ必要があります。グローバルコミュニケーション能力が備わっていないと、相手に不快感を与えたり違った内容が伝わったりする可能性があるため、グローバル企業でのビジネスシーンには必須です。


積極性

グローバル企業では、仕事に対する積極性が求められます。仕事の指示を待っているだけの社員であれば、仕事ができないと判断される可能性が高く、自ら積極的に行動できる社員が評価されやすいです。さらに、グローバル企業で働くと日系企業よりも多種多様な困難に出くわすこともあるでしょう。そのようなシーンに直面した場合も、受け身ではなく積極的に取り組むことで、課題を解決することが叶うのです。積極性を持つことで、新しい仕事にチャレンジする機会も多くなります。


企業がグローバル化するメリット

グローバル企業で働くことを考えているのなら、そもそもなぜ多くの企業がグローバル化を目指しているのかを知っておく必要があります。企業がグローバル化を進めているのには、3つのメリットがあるからです。


反対に、これらのメリットを受けられない企業は、グローバル化する意味がありません。グローバル企業を選ぶ際は、企業が3つのメリットの恩恵を受けているからを確認してみましょう。


ビジネス範囲の拡大

人口が約1.3億人しかいない日本だけでビジネスをするよりも、人口が約80億人の世界に目を向けることで、ビジネスの範囲が大幅に拡大するのが大きなメリットです。日本の商品やサービスは、品質が良いと認められていることも、日本企業がグローバル化しやすい大きなメリットだと言えます。参考:ビジネスをグローバル化するメリットとデメリット/BizAPPチャンネル


生産コストの削減

グローバル化のメリットは、販売する側面だけではありません。商品を作る側面を見ても、生産コストを削減できるメリットがあります。製造業の場合は、日本よりも原材料費が安い国で生産することで、コスト削減に大きな効果が期待できます。

人材においても、日本より人件費が安い国で優秀なグローバル人材を獲得することが可能です。税金面でのメリットも多く、グローバル化することで多くの利益が得られる可能性が高いのがメリットです。参考:海外進出のメリット・デメリットを紹介!日本企業がグローバル化を目指す理由とは?/PROVE


ブランドイメージの向上

企業をグローバル展開することで、日本だけでなく世界中のさまざまな国で経験やノウハウを得ることができます。それが企業の強みになり、企業価値やブランドイメージの向上に繋がるのも大きなメリットだと言えます。

実際に、ブランドイメージが高い日本企業は、グローバル化を進めているところばかりです。日本最大のブランディング会社であるインターブランド・ジャパン社が発表した『Best Japan Brands 2022 Rankings』によると、上位30位すべての企業がグローバル展開しています。

つまり、グローバル企業は企業価値やブランドイメージを上げやすいと言うこともできます。価値が高い企業に勤めたい人は、グローバル企業を選ぶのも選択肢の一つです。


まとめ

グローバル企業には独自の特徴が多く、日系企業に慣れている人には、色々なギャップを感じるかもしれません。グローバル企業に興味がある人は、前もって特徴を良く理解しておきましょう。グローバル企業にはメリットが多く、今回紹介した5つのメリットに魅力を感じた人は、ぜひチャレンジしてみることをおすすめします。

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