2023/7/7
グローバル志向のデザイナー向け|キャリアデザインの例を紹介
デザイナーとして活躍している人の中には、将来的にグローバルの現場で活躍したい人も多いでしょう。しかし、グローバル志向を持つWeb系のデザイナーはどのようにキャリアデザインしていけば良いのでしょうか。実は、デザイナーがグローバルで活躍するためのキャリアデザインの立て方は、UIデザイナーやアートディレクターなどデザイナーの職種によって異なります。
この記事では、グローバル志向のデザイナーのキャリアデザインの例やデザイナーお職種ごとのキャリアアップパターン、面接での対応例について解説していきます。グローバル環境で活躍できるデザイナーの求人を探したい人は、グローバル環境に特化した求人サイト『GitTap』をご利用ください。
グローバル志向のデザイナーにおけるキャリアデザインの例
まずは、実際にグローバル環境での活躍を目標にしているデザイナーのキャリアデザイン例を見ていきましょう。これらの例のように具体的にキャリアデザインすることで、どの年代のタイミングで何をすべきかが明確になるでしょう。将来グローバルで活躍したいデザイナーは、これから紹介する3つのキャリアデザイン例を参考にしてみてください。
グローバル志向のデザイナーのキャリアデザイン例➀
一つ目のキャリアデザイン例は、日系企業のメーカーでWebデザイナーとしての経験を積み、グローバルIT企業に転職してWebディレクターになって年収をアップしたいと考えているデザイナーの例です。
将来の目標:40代までにグローバル企業に転職しWebディレクターとして海外で活躍したい
現在の状況:国内メーカーでWebデザイナーの仕事をする新卒3年目。語学力はTOEIC650点程度。
<目標を達成するキャリアデザイン例>
- 【~30代】Webデザイナーのスキルを身につけながら、TOEIC800点を目指す
- 【30代前半】プロジェクトマネジメントの知識を学び、日系企業でWebディレクターの経験を積む
- 【30代後半】グローバルIT企業に転職し、Webディレクターとして活躍する
- 【40代~】海外勤務を希望し、年収アップ
現在働いている日系企業のWebデザイナーの年収は低くグローバル環境ではないため、グローバル企業へ転職して年収アップを狙うキャリアデザイン例です。高収入が狙えるWebディレクターとしてキャリアアップし、英語力を身につけてグローバルIT企業に転職するキャリアパスを考えています。
キャリアデザインの課題の一つが、Webデザイナーのスキルを積みながら英語力を向上させることが難しい点です。仕事をしながら英語力を身につけるためには、スキマ時間を活用して毎日英語に触れる必要があります。デザイナーから未経験のWebディレクターに転向するためには、職場にいる上司や先輩の仕事を参考にする、資格を取得するなどの努力が必要です。
参考:英会話は何歳まででもはじめられる!忙しい社会人でも続けられる英語学習方法&挫折しないポイント/Bizmates Blog
グローバル志向のデザイナーのキャリアデザイン例➁
二つ目の例が、Webサイト制作会社のWebデザイナーが、UIデザイナー・UXデザイナーのスキルを得てアートディレクターとしてグローバル環境で働きたいと考えている例です。
将来の目標:40代までにアートディレクターとしてグローバル環境で働く。
現在の状況:Webサイト制作会社でWebデザイナーとして勤務する入社5年目。TOEICは受けたことがない。
<目標を達成するキャリアデザイン例>
- 【~30代】UIデザイナー・UXデザイナーのスキルを身につける。TOEIC700点を目指す。
- 【30代前半】UIデザイナー・UXデザイナーとして仕事をする。TOEIC800点を目指す。
- 【30代後半】グローバルIT企業に転職し、アートディレクターを目指す。
- 【40代~】アートディレクターとして活躍する。
国内企業でWebデザイナーとして働いていても、仕事の幅が狭いため年収アップが難しいでしょう。そのためUIデザイナー・UXデザイナーのスキルを身につけて、Webデザイン全般をディレクションできるアートディレクターへ転身するキャリアデザインの例です。成果主義が基本であるグローバルIT企業に転職すれば、若いうちから年収アップも見込めます。
このキャリアデザイン例の課題は、20代のうちに今までやってこなかった英語の勉強をしながら、UIデザイナー・UXデザイナーとしてのスキルを磨くことです。どちらも未経験のスキルですが、グローバル環境で働くには必須のため工夫しながら勉強することが求められます。UIデザイナー・UXデザイナーとして仕事をした後は、30代でグローバル企業に転職してアートディレクターへの道を歩んでくこともキャリアデザイン例に含まれています。アートディレクターは海外でも需要の高い仕事のため、グローバル企業の経験から海外での活躍も見込めるでしょう。
参考:忙しい社会人のための3ステップの英語勉強法と使えるツール5選【継続のコツも解説】/Bizmates Blog
グローバル志向のデザイナーのキャリアデザイン例➂
三つ目のキャリアデザイン例は、Webディレクターとしての経験を活かしてコンサルタントとしてグローバルITコンサルタント会社に転職を考えている例です。
将来の目標:グローバルITコンサルタント会社に転職して年収アップを目指す。
現在の状況:Webサイト制作会社でWebディレクターをしており、入社8年目。
<目標を達成するキャリアデザイン例>
- 【30代前半】コンサルタント業務の経験を積む。TOEIC800点を目指す。
- 【30代後半】グローバルITコンサルタント会社に転職。
- 【40代~】コンサルタントとしてグローバルに活躍。
将来は、今のようにWeb制作会社で受注案件を対応するのではなく、コンサルタントとして活躍したいと考えるキャリアデザイン例です。グローバル企業に転職すれば、仕事の幅が増え年収アップを目指せると考えました。
30代前半でコンサルタント業務の経験を積んで実績を残し、並行して英語のスキルを身につけます。グローバルで活躍できるコンサルタントになるポイントは、顧客からの要望を聞くだけでなくこちらから提案することなので、積極的に提案できるコンサルティング業務のスキルを磨きます。30代後半でITコンサルタント会社に転職し、40代でコンサルタントとしてグローバル環境で活躍しながら年収アップを目指すキャリアデザイン例です。
参考:「日本発・アジア発」のグローバル企業で、世界に通用する価値観とキャリアを磨く!/the japan times for women
デザイナーのキャリアアップのパターン
一口にデザイナーといっても、さまざまな職種が存在します。ここからは、デザイナーの職種ごとのキャリアアップのパターンについて見ていきましょう。
UIデザイナー
UIデザイナーとは、Webサイトやアプリなどのユーザーの操作性を高め使いやすくデザインする仕事です。UIデザイナーに必要なのは、HTML・CSS・JavaScriptなどを駆使してデザインするスキル、Photoshop・Illustratorなどを使いこなすスキル、デザインの知識などです。SEOの知識やマーケティングスキルを磨いてUXデザイナーになる、プロジェクトマネジメントスキルを磨いて管理職になるなどのキャリアパスがあります。
しかし管理者になると、やりたいデザインの仕事ができないなどのハードルが立ちはだかることもあります。そのため、何をしたいのか、どこに向かってキャリアアップしたいのかを念頭に置いておくことが大切です。
参考:WebUI/UXデザイナーの違いとは?それぞれの仕事内容や必要スキル、資格を紹介/Engineer Labo
UXデザイナー
UXデザイナーとは、ユーザーの思考や体験を基にサイトやアプリをデザインするデザイナーです。優れたUIデザインを行うだけでなく、顧客ニーズを満たすアウトプットをデザインする必要があり、さらにSEO対策やマーケティングに関する知識、サイト解析などのスキルも必要です。サイトデザインだけでなく、ユーザーのアクセス履歴や行動などを分析してサイトやアプリ全体の設計を行います。
UXデザイナーのキャリアパスとして、UXデザイナーの経験を積んでスペシャリストになったりプロジェクトマネージャーになったりなどが挙げられます。UXデザイナーとしてのスキルに加えコミュニケーション能力や営業スキルがあれば、フリーランスのUXデザイナーとして活躍することも可能です。
参考:UXデザイナーとは?主な仕事内容や求められるスキルを紹介/Schoo for Business
アートディレクター
アートディレクターとは、Webサイトやアプリ開発のデザインに関するプロジェクト全体をディレクションする職種です。UIデザイナーやUXデザイナーとしての経験やスキルを活かして、Webデザインに関わるプロジェクト全体を管理し、プロジェクトの企画立案、計画、管理、デザインのチェックなどを行います。
アートディレクターとしての経験を積むことで、Webデザインに関するコンサルタントやWeb関連のクリエィティブディレクター、Webプロデューサーとしてキャリアアップしていくことが可能です。その場合、デザイナーとしてのスキルだけでなく、プロジェクト管理やマーケティングなどのスキルが必要です。
参考:アートディレクターとは?気になる仕事内容からなるために必要なスキルまで徹底解説します!/Geekly Media
コンサルタント
コンサルタントは、企業に対してWebサイトやアプリのデザインに関するアドバイスやサポートを行う仕事です。企業サイトのアクセス数を上げる、ECサイトの売上をアップさせるなどの企業からの要望に応え、Webデザインに関する高度な知識や技術を活用して企業をサポートします。企業の課題を解決するために、Webデザインやマーケティングに関する高度な知識や技術が必要です。
コンサルタントのキャリアパスには、実績を積み上げていきコンサルタントとして独立開業することが挙げられます。グローバル企業や外資系企業のコンサルタントとして活躍するのも、キャリアパスの一つです。
参考:Webコンサルティングとは?依頼前に知っておきたい基礎知識・コンサル会社の選び方・注意点を解説!/Web幹事
Webディレクター
Webディレクターとは、Webサイトやアプリの制作を監督し、メンバーの管理、プロジェクト管理、問題解決、後進の育成などを行う仕事です。Webサイトやアプリ制作の知識や技術はもちろん、プロジェクト管理スキル、他部署や顧客との交渉スキルなども必要です。
UIデザイナーなどの経験を経てWebディレクターになり、Webプロデューサーにキャリアアップしていく道があります。デザインに関するスキルや技術だけでなく、プロジェクト管理スキルなど多方面のスキルが必要です。
参考:Webディレクションとは具体的に何する仕事?/Webディレクターになるには?調べるなら【ディレタマ】
グラフィックデザイナー
グラフィックデザイナーは、Webサイトやアプリのグラフィックデザインを担当する仕事です。デザインに関する知識やスキルを磨き、優れたデザインを生み出します。デザインの美しさだけでなく、ユーザーの使い勝手の良さなども考慮しなければなりません。グラフィックデザイナーとして経験を積み、Webディレクターになる、独立してデザイナー事務所を設立するなどのキャリアパスが挙げられます。
参考:グラフィックデザインとは?グラフィックデザイナーの仕事内容と必要なスキルを解説/dhu
面接でデザイナーのキャリアデザインを聞かれた際の回答例
デザイナーとして面接を受けると、将来のキャリアデザインについて質問されることも少なくありません。その際どう答えるべきか、3つの回答例を紹介します。
参考:【例文付き】デザイナーのキャリアプランの考え方・面接での答え方の3つのポイント/HRtable
デザイナーのキャリアデザインの面接回答例①|プロジェクトマネージャーを目指す場合
Webデザイナーとして○○案件や○○案件を担当した後、Webディレクターとして経験を積みプロジェクトを任されていました。顧客の要望を満たすWebサイト開発をディレクションした経験を活かして、2年後にはプロジェクトマネージャーとして全体のマネジメントを行いたいです。
デザイナーのキャリアデザインの面接回答例②|アートディレクターを目指す場合
Webデザイナーの業務を通して、顧客が求めるUIデザインと利益を上げるWebサイトのUXデザインについて学び業務を経験しました。これらの経験を活かし、3年以内にはアートディレクターとして転身し、顧客の売上を伸ばすECサイト作りをしていきたいです。
デザイナーのキャリアデザインの面接回答例③|グローバルとして活躍する場合
Web制作会社で顧客に利益を生むWebサイト制作の案件をいくつも手がけていたため、Webサイト開発のスキルと経験は存分にあります。顧客からの要望を形にするだけでなく、こちらから利益を生むための提案を繰り返し顧客の信頼を得てきました。その経験と英語力を活かして、日本だけでなくさまざまな国の顧客のWebサイト制作のコンサルティング業務をしていきたいです。
グローバル志向のデザイナーのキャリアデザインは明確に設定しよう
この記事では、グローバル志向デザイナーのキャリアデザインの例、デザイナー職種ごとのキャリアアップパターン、面接での対応例について解説しました。グローバル志向デザイナーの実際のキャリアアップデザインを見ると、デザイナーとしてのスキルにプラスしてほかの職種のスキルアップが必要不可欠であることがわかります。
グローバル環境でデザイナーとして活躍できる求人を探したいなら、グローバルITエンジニア向けの転職サイト『GitTap』をご利用ください。グローバル環境で働きたい人のためのIT系に特化した転職サイトで、デザインに関するさまざまな求人を扱っています。デザイナーの経験とスキルを活かしてグローバル環境で働ける求人が見つかるでしょう。
Latest blogs in Job seeker (IT engineer)
Latest blogs in 求職者向け
Latest blogs in How to use GitTap