2024/6/10
履歴書の書き方マニュアル~外国人ITエンジニア向け~
日本企業に応募する際、欠かすことのできない履歴書。日本の大手人材紹介会社マイナビエージェントによれば、日本では求職者の約7割が書類審査で落選します。厳しい書類選考を通過するには、書式ミスがないのはもちろん、採用担当者の印象に残る魅力的な履歴書にする必要があります。
しかし細かい記入ルールや書類特有の敬語表現などが多く、「履歴書を書くのが難しい」と感じる外国人ITエンジニアの方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、履歴書の書き方を各項目別に解説します。外国人ITエンジニア用の例文や魅力的な履歴書を書くコツも必見です。
目次
「履歴書」とは?
履歴書とは、日本企業に応募するときに必要な書類の一つです。住所、生年月日などの個人情報から学歴・職歴、自己PRや志望動機など求職者の情報が詳しく記載されています。
履歴書には大きく分けて、「基本情報」「学歴・職歴」「免許・資格」「自己PR・志望動機」「本人希望欄」の5つが含まれます。なかでも自己PRと志望動機は、採用可否に大きく影響します。
履歴書の書き方のルール
履歴書には、いくつか一般的な記入ルールがあります。履歴書の文章は「ですます調」で書き、原則空欄がないようにしましょう。誤字・脱字は採用担当者にマイナスなイメージを与えてしまうので、書き終えたら何度も読み直しましょう。
現在日本ではコンピューターで作成した履歴書を採用する企業が多くなっていますが、手書きの履歴書を作成する場合、書き間違えたら新しい用紙に書き直すことにも注意しましょう。
基本情報(名前・生年月日・年齢他)
基本情報を記入するとき、注意が必要な項目を一覧にしています。
学歴・職歴
学歴・職歴の項目の記載手順は、下記になります。日本への留学経験や語学学校への通学歴があれば「学歴」内に記載しましょう。
- 1行目のマスの中央に、「学歴」または「職歴」と項目名を書きます。
- 就学・就職先を、入学・入社年順に記載します。学歴は入学と卒業年月を、職歴は入職日と退職日を書きます。
- 学歴・職歴の間は、1行空けます。
- 職歴の右下に「以上」と記載します。
教育機関は、原則最終学歴の1つ前から記載します。「最終学歴」とは、「最も高い教育機関」のことを指します。例えば高等学校・大学を卒業している場合は大学が最終学歴、大学・修士を卒業している場合、修士が最終学歴となります。
コラム:履歴書ことば辞典
自己PR・志望動機
自己PRや志望動機は、書類選考で採用担当者が最も重視する項目です。自分の強みや得意分野、熱意が伝わる内容にしましょう。
外国人ITエンジニアの自己PRでよく書かれるトピックは、「得意分野」や「これまでのプロジェクトから得た学び」などです。日本の企業文化への適性を重視する企業も多いので、日本で働いた経験があれば記載すると良いでしょう。
採用担当者は志望動機で求職者の自社理解度や熱意をみて、入社意欲の高さを判断します。事業やサービス内容を踏まえて、応募企業で成し遂げたいことを具体的に書きましょう。
どんな企業にもあてはまる漠然とした志望動機、自分自身の都合だけが書かれた志望動機はネガティブな評価を受けやすいので注意が必要です。
自己PR例文)
私の強みは、リーダーシップと論理的思考力です。前職では、アプリケーション開発のプロジェクトマネージャーを務めました。納期の厳しい案件を受注したときも、開発プロセスを可視化することで必要以上に時間がかかっていたプロセスを明確化し、期限内に無事納品を完了させました。
また各メンバーの得意分野を活かしたタスク配分を意識し、作業工程のスピード向上を実現しました。貴社では自身のリーダーシップと論理的思考力を活かして、作業工程の効率化と各メンバーのパフォーマンス向上に取り組み、システム品質の向上に貢献したいと考えております
志望動機例文)
グローバルに事業を展開している貴社では、規模の大きなプロジェクトに携わることができると思い、志望いたしました。私はこれまで、インフラからアプリケーションまで一貫したシステム設計に携わってきました。
アメリカや中国、日本など、各国でプロジェクトマネジメントも経験いたしました。これまで培った語学力・異文化間のマネジメント力も活かし、貴社のグローバル展開に貢献したいと考えております。
免許・資格(言語スキルを含む)
取得した資格の正式名称を、取得順に書きます。資格がなければ「特になし」と書きましょう。日本企業は海外に比べ、資格を重視する傾向にあります。持っている資格はすべて記入するのがおすすめです。面接で話題のきっかけとなったり、スキルをアピールできます。
スキル関連の資格には、GoogleやAWSなどがあります。日本語力関連の資格で広く利用されているのは、JLPT(日本語能力試験)です。その他にも、BJT(Business Japanese Proficiency)などを応募条件とする企業もあります。語学スキル関連の資格を複数取得している場合、すべて記入するのがおすすめです。
本人希望記入欄
本人希望記入欄は、空欄にしておくのが原則です。応募条件に指定があれば、職種を記載します。
【外国人エンジニア向け】履歴書の書き方マニュアルまとめ
履歴書は日本企業に就職・転職する際の、第一関門です。正しいフォーマットで書くのはもちろん、採用合否を分ける「自己PR」や「志望動機」を工夫するのも重要です。他求職者と差別化できる内容を心がけましょう。
具体的には求人内容・企業のサービスや事業・企業理念・経営方針を踏まえ、自身のスキルの活かし方や応募企業で取り組みたいことを書きます。自分の言葉で具体的に書かれているか確認しましょう。
また近年、世界中で採用方法が多様化しています。日本も例外ではありません。オンライン求人プラットフォームを使ったスカウトやカジュアル面談など、外国人ITエンジニアの能力を採用担当者に伝えやすい採用方法も多数存在します。
なかでもGitTapは、ハイスキル外国人ITエンジニアに特化した求人プラットフォームです。高いスキルが求められ、条件が良い案件が豊富にそろっています。プロフィールを登録しておくだけで、採用担当者からスカウトを受けることもできます。ユーザー登録は無料となっておりますので、どんな求人が掲載されているかまずは見に来てみてください。
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