2024/6/6
日本語能力試験JLPTで日本語力をアピールしよう!
諸外国ではITエンジニアに対して英語での基礎的なコミュニケーション能力が重視されますが、現在の日本では多くの求人案件において、日本語の能力が求められています。多くの日本企業はITエンジニアの人材不足に悩みながらも、有能な外国人留学生や国外のITエンジニアを採用する上で、日本語能力試験JLPTの資格で入社志望者の日本語レベルを確認しています。
この記事では日本で就職する上で必要とされる日本語検定資格JLPTとは何かについて説明します。
Contents
外国人エンジニアを採用したい一方で英語を話せる人が少ない日本企業
近年、英語を社内公用語にする日本企業も増えていますが、日本ではまだ英語の話せる人が少ないため、外国人エンジニアにも日本語力が求められているという状況があります。
スイスの教育機関調査「EFエデュケーション・ファースト」が2020年に行った調査によると、非英語圏の100カ国・地域のうち日本人の英語力は55位となり、4年連続で5段階中4番目の「低い能力レベル」と認定されました。
しかし、近年の少子高齢化による人材不足やグローバル化へ対応しなければいけないという理由から、最近の日本では大企業も中小企業も有能な外国人エンジニアの採用に積極的になっています。さらに経済産業省の試算では「2030年には約41万人(楽観値)~約79万人(悲観値)のIT人材が不足する」という予測が立てられています。つまり、ITエンジニアの人材不足が社会的な課題としてある程度認識されていると言っていいでしょう。
日本語力を問わない企業もありますが、その場合外資系企業であったり、すでに外国人エンジニアがいる企業であったりするケースが多く、またそういった求人案件のほとんどは高度なスキルを必要とした狭き門になっています。
そういった背景から、日本語力があると応募できる企業の幅も広がります。さらに日本語力を証明する資格を持っていることで、間違いなく求職活動は有利になります。
日本語能力試験JLPTとは?
日本語能力試験(JLPT:Japanese Language Proficiency Test)は、年2回(7月と12月)に試験が行われています。難易度の高い順からN1-N5と5段階の試験に分けられています。日本企業による多くの外国人向けの求人案件において、2番目に難しい「日本語の能力試験(JLPT) N2以上」の資格を有していることが応募条件として指定されています。
N2の認定の目安としては「日常的な場面で使われる日本語の理解に加え、より幅広い場面で使われる日本語をある程度理解できる」ということが挙げられています。N2の合格に必要とされる漢字数は約1,000文字、単語数は約6,000語と言われています。
※「日本語検定試験」という名前が似た試験がありますが、こちらは日本語を母国語とする人を対象とした別の検定試験です。
日本語力を生かしてエンジニアとして活躍する
多くの場合、社内の日本人スタッフとのコミュニケーションが円滑にできる程度の日本語レベルが、外国人エンジニアにも求められています。流暢に日本語を話し、社内でスタッフとうまく連携できれば、もちろん効率的な業務を行うことができます。
また自国語や英語を話すことで、日本人スタッフが苦手とする国外とのやり取りを行えることは大きな強みとなります。PMやブリッジSEという立場で、将来的に社内外の外国人エンジニアとのコミュニケーションを任されることも考えられます。
資格がない場合は、面接で「話す力」をアピールしよう!
日本語能力試験JLPTのN1・N2を取得していなくても、日本語での会話が支障なく行える人もいます。JLPTでは「読み書き」の能力だけが評価されるため、例えば「日本語を話す能力」は評価の対象になっていません。そのため、例えば日本語をうまく話すことができても、非漢字圏の出身の方々にとっては漢字の読み書きは難しいためJLPTの資格取得はハードルがより高いものになります。そういった口頭でのコミュニケーション能力が高い求職者の方にとっては、採用面接でのアピールがさらに重要になります。
日本企業が書類審査を行う際に、JLPTで日本語スキルを確認する会社が多いので、資格取得も重要ですが、とにかく書類選考を通過して面接まで進んで、応募者が自ら口頭でのコミュニケーション能力をアピールできれば、採用の道は拓けるかもしれません。書類審査を通過する上で、履歴書や職務経歴書の内容が大切になるので、事前に日本企業に詳しい人にチェックしてもらうといった方法も試してみましょう。
まだ日本語に自信のない人は
JLPTのN1・N2を取得していることが理想ですが、まだ日本語に自信がない人はN3の取得を目指しましょう。また、例えばAIやブロックチェーンなど、旬のテクノロジーに強いエンジニアや企業が求める高いITスキルを持ったエンジニアが評価されているので、サイトのプロフィールや履歴書や職務経歴書にはそういった情報を必ず入れましょう。日本語習得に対する前向きな姿勢とスキルの高さをうまくアピールすることで、採用につながるケースも少なからずあります。
まとめ
現状では、日本語力を問われない求人では高いエンジニアとしてのスキルが求められ、逆にITエンジニア経験が少ない場合には日本語力が求められる傾向にあります。
日本でITエンジニアとして活躍するためには、エンジニアとしての開発スキルや豊かな経験だけでなく、日本語力の高さも求められます。しかし、最初からスキルや語学力の両方を持っていなくても、仕事をしながらそれらの能力を高めていけば、将来的には年収アップやキャリアアップにつなげることも可能になります。日本語力の高い外国人エンジニア人材は、日本企業にとって希少性が高く魅力的だからです。
自分の日本語レベルやエンジニアスキルを活用して転職したい外国人ITエンジニアの方は、外国籍IT人材のための求人サイトGitTapに登録しておくと、企業からスカウトがくるかもしれません。まずはサインアップから。
The post 日本語能力試験JLPTで日本語力をアピールしよう! first appeared on GitTap BLOG.
Latest blogs in Job seeker (IT engineer)
Latest blogs in 求職者向け
Latest blogs in How to use GitTap