2024/9/2
帰国子女が日本の仕事に就くのは難しい?おすすめの職業や相談先とは
帰国子女が日本の仕事に就くのは、難しいと考える人は多いのではないでしょうか。帰国子女の中には、「日本語が得意ではない」「日本の文化に馴染めない」などの理由から、日本の企業に馴染めるか不安を抱える人も少なくありません。
しかし日本には、帰国子女に向いている企業や仕事もあります。帰国子女の職業相談などを積極的に行う団体もあるので、そのような相談先を利用しながら自分に合った仕事先を見つけましょう。
今回は、帰国子女におすすめの職業や、仕事探しに利用できる相談窓口などを詳しく解説します。帰国子女が得意とする英語を使った仕事探しには、グローバル企業に特化した求人サイトの『GitTap』がおすすめです。
帰国子女が日本の仕事に就くのが難しい理由とは?
帰国子女が日本の企業で働くのが難しい理由として、以下の4点が挙げられます。
- 日本語が不自由だと誤解されやすいから
- 文化や価値観が異なるから
- 人事評価制度が異なるから
- すべての帰国子女が英語堪能とは限らないから
それぞれの理由を詳しく解説します。
日本での就職が難しい理由①:日本語が不自由だと誤解されやすいから
子供の頃から海外での生活が長い帰国子女は、小さな頃から外国語の環境で育ったため日本語が不得意と思われがちです。日本語には曖昧な表現や敬語など多くの独特な表現があるため、日本語が得意でなければ日本でのビジネスシーンで活躍することは簡単ではありません。
参考:“日本語苦手”と思われる帰国子女の苦悩/PRESIDENT Online
ストレートな表現・言い方が社風に合わない、敬語が使えない人を採用したくないといった理由から、日本語が不自由な帰国子女は日系企業に敬遠されがちです。しかし、帰国子女の中には日本語学校などに通い日本語をネイティブレベルで話せる人もいるでしょう。そのような人は、書類選考や面接時に日本語が得意であることをアピールすることが重要です。前もって必要な日本語レベルを企業に尋ね、自分の日本語力がふさわしいか相談することもおすすめです。
日本での就職が難しい理由②:文化や価値観が異なるから
一般論として、日本の企業は協調性を重んじているケースが多く見られます。しかし、日本以外の多くの国は、文化として協調性よりも自主性を大切に考えている傾向が強いです。そのため、日本以外で育った帰国子女に対して「自分の意見を押し通す人が多い」などのパブリックイメージを持つ人も多く、日本での就職が難しいと言えます。
参考:帰国子女から見たニッポン 異端が異端でなくなる日は来るか/GLOBE
日本での就職が難しい理由③:人事評価制度が異なるから
日本以外の企業では、年齢や実績ではなく営業成績などの実力を評価する傾向にあります。一方、日本企業では年功序列の文化があり、どれだけ実力を持っていても若くして昇進や昇給することは簡単ではありません。そのため、下積みが当たり前である日本企業とは価値観の相違が生じ、働くのが難しいと感じることもあります。
日本での就職が難しい理由④:すべての帰国子女が英語堪能とは限らないから
日本企業は帰国子女の英語力に期待しがちですが、実際の英語力は人それぞれです。そのため、「帰国子女優遇」などの求人があっても、英語力が低いと採用されるのが難しいかもしれません。反対に英語力があればストロングポイントになるので、積極的にアピールしましょう。
帰国子女が日本の仕事を探すポイント
帰国子女が日本の仕事を探す際は、以下のポイントを意識しましょう。
- 帰国子女を受け入れたことのある企業や業界を選ぶ
- 海外で積んだ経験を何に活かしたいか考える
- 帰国子女の就職をサポートしている企業を活用する
帰国子女が仕事を探すポイント①:帰国子女の受け入れ経験がある企業や業界を選ぶ
過去に帰国子女を雇ったことのある企業や業界で働くと、帰国子女への扱いが慣れているためカルチャーギャップを感じることが少ないでしょう。帰国子女だけでなく、多国籍の人材が働いている企業や業界もおすすめです。
特に外資系の企業やベンチャー企業などのグローバル色の強い企業は多種多様な人材が働いているため、文化や価値観などの違いを感じず、円滑なコミュニケーションをとりながら働くことができます。
参考:帰国子女におすすめな仕事。帰国子女が使えないと思われる原因/20代の進路相談
帰国子女が仕事を探すポイント②:海外で積んだ経験を何に活かしたいか考える
たとえ英語が堪能でなくても、海外という異文化で暮らしたことのある経験は帰国子女の大きな強みです。海外で積んだ経験をどのような仕事に活かしたいのかを考え、思い浮かんだ業界や企業にチャレンジしましょう。
海外滞在中に語学以外のことを学んだ人も多いはずです。接客業などのアルバイト経験やIT業界で得たプログラミングなどの知識などがあれば、日本国内のグローバル企業でも活用できます。
参考:帰国子女はどう生きるべきか。帰国子女の将来について語ります。
帰国子女のどんな経験が役立つかわからない場合は、周りの帰国子女仲間に相談してみるのもおすすめです。ほかの人の仕事を参考に、自分のキャリアについて深く考えてみましょう。
帰国子女が仕事を探すポイント③:帰国子女の就職をサポートしている企業を活用する
帰国子女の就職をサポートする企業も多くあります。たとえば一般社団法人 日本在外企業協会の調査によると、帰国子女を積極的に採用している企業のうち15%が社内に相談担当窓口があり、52%が相談窓口を外部にアウトソーシングしています。
参考:帰国子女の積極的な採用を希望する企業の割合が増加/キャリアの広場
このような企業ならば、日本企業が持つ帰国子女への偏見がほとんどなく、入社後も円満に働ける可能性が高いです。帰国子女ならではの言葉や文化の違いに困っても、社内や外部にある相談窓口を利用できるので安心しながら働けるでしょう。
帰国子女が就きやすい日本の仕事5選
帰国子女が就きやすい日本の仕事には、以下の5つが挙げられます。
- 通訳・翻訳家
- スクールカウンセラー
- 受付やフロントスタッフ
- 販売スタッフ
- IT業界
それぞれの仕事内容を詳しく見てみましょう。
日本で就職しやすい仕事①:通訳・翻訳家
英語力が堪能な帰国子女におすすめの仕事は、英語力を活かすことができる通訳・翻訳家です。一般企業の通訳・翻訳家の主な仕事内容は、海外企業と取引をする際に担当者の通訳を務めたり、英語または日本語の書類を和訳・英訳したりといったものです。
グローバル企業などの海外と取引をしている企業は、通訳・翻訳家を必要としている可能性が高いです。ネイティブレベルの英語を話せる帰国子女の人は、採用される確率があがるでしょう。
参考:英語を使う仕事に就きたい人が明確にすべき4つのポイントを解説!失敗しないポイントも紹介/Bizmates Blog
日本で就職しやすい仕事②:スクールカウンセラー
学校に勤務して、生徒や保護者、教職員とコミュニケーションを取りながら相談や問題解決を行う仕事です。インターナショナルスクールや外国語学科がある学校では日本人以外の教職員が働いていることが多いため、英語力や海外の人とのコミュニケーション力発揮できます。
学校だけでなく英会話教室で働くと、スクール運営に携わったりカリキュラムの説明を行ったりする働き方もできます。教師になるには資格が必要な場合も多いですが、スクールカウンセラーは基本的に資格が不要なのもおすすめできるポイントの一つです。
日本で就職しやすい仕事③:受付やフロントスタッフ
企業や複合施設などの受付や、ホテルなどのフロントスタッフとして働く仕事です。新型コロナウイルスによる入国制限が緩和されたことや、円安の影響によって再びインバウンドが増えてきました。そのため、顧客からの相談やクレームに流注に対応できる日常会話以上の英語力を持つ帰国子女は、企業からの需要が高いです。
参考:円安を背景に、外国人観光客増加に向けた更なる水際対策緩和。採用力強化で顧客増加への体制を/dip
接客業のため、過去にアルバイトなどで接客の経験のある人には特に向いています。海外での接客経験があれば、さらにアピールポイントになるでしょう。
日本で就職しやすい仕事④:販売スタッフ
受付やフロントスタッフと同様の理由で、販売スタッフの仕事も帰国子女の需要が高い状態です。特に外国人人気の高い家電製品やアパレル、医薬品、化粧品などの店舗では、英語が話せる人材が求められます。
外国人顧客の対応だけでなく海外の本社・支社と日本支社をつなぐ通訳としても活躍することもあります。近年では、コールセンターのスタッフとして、顧客の相談やクレーム対応を行うテクニカルサポートを行う仕事の需要も高いです。
日本で就職しやすい仕事⑤:IT業界
近年需要が高くなっているIT業界にはグローバル企業が多く、海外生活の経験のある帰国子女を多く採用する傾向があります。
特に、AIやビッグデータといった最先端のITにおいて、日本は海外よりも出遅れている状況です。そのため、海外で培ったITの経験を見込んで帰国子女を採用する企業が多く、エンジニアやプログラマーの知識・実績を持つ人にとって狙い目となります。
IT業界が未経験の人でも、ITサポートなどIT業界に携われる仕事はあります。ますます需要が高くなることが見込めるため、今のうちからチャレンジするのもおすすめです。
IT業界の仕事探しには、グローバル企業専門求人サイトの『GitTap』を利用しましょう。グローバル環境で働けるさまざまな職種の仕事を見つけることができます。
日本の仕事先について帰国子女が相談できる場所
帰国子女の人が日本で働く際、仕事先や働き方について悩むこともあるかもしれません。日本には、そのような相談を解決してくれる場所がいくつかあるので、帰国子女でも安心して日本で働くことができます。帰国子女ならではの相談事に対しても、何らかの解決方法が得られるはずです。
帰国子女の相談先におすすめな場所以下の4つです。
- ハローワーク
- 地域若者サポートステーション(サポステ)
- ジョブカフェ
- 転職エージェント
帰国子女の仕事におすすめの相談場所①:ハローワーク
厚生労働省主導で運営しているハローワークでは、仕事を探すだけでなく応募書類の相談や面接対策など就職活動に対するさまざまな相談&サポートを行っています。特に日本で初めて働くという帰国子女の人は、日本の企業の特徴や価値観を知るためにもハローワークに相談してみましょう。帰国子女に合った仕事を紹介してくれるかもしれません。
▼ハローワークへの相談はこちらから
帰国子女の仕事におすすめの相談場所②:地域若者サポートステーション
15~49歳までの仕事をしていない人を対象とした、無料の就労支援サービスです。働くことに不安を持っている人は、向いている仕事やコミュニケーションの方法などさまざまな相談をすることができます。仕事をするのに何を始めれば良いかわからない人も、気軽に相談することができます。
令和3年度のデータでは47万件以上の総利用件数があり、就職率は68.8%と高い数値を出しています。全国177ヶ所にある厚生労働省主導の信頼できるサービスなので、対象の年齢の方は一度相談してみましょう。
▼地域若者サポートステーションへの相談はこちらから
帰国子女の仕事におすすめの相談場所③:ジョブカフェ
厚生労働省が主導し、都道府県が主体的に設置する就職支援施設です。地域の特色を活かした就職セミナーや職場体験、相談&カウンセリング、職業相談・職業紹介などが無料で行われています。カフェ感覚で行けますので、気軽に相談したい人におすすめです。
▼ジョブカフェへの相談はこちらから
帰国子女の仕事におすすめの相談場所④:転職エージェント
転職エージェントとは、仕事探しだけではなく、自分に合った仕事や面接対策などさまざまな相談をすることができる仕事仲介サービスです。利用者の相談に乗りながら、企業の希望とそれにあった人材をマッチしてくれるので、入社後のギャップが少ない可能性が高いのがメリットの一つです。
転職エージェントにとっては入社後のサポート&相談制度が整っているところもあるため、条件や雰囲気が合わない場合は気軽に相談することもできます。帰国子女であることを相談すれば、帰国子女にあった企業のみを紹介してもらうことも可能です。
日本での就職に悩んでいる帰国子女におすすめの求人メディア
上記で紹介した4つの相談場所は、帰国子女だけでなく就職に悩むすべての人を対象としています。帰国子女ならではの就職先を見つけたい人は、以下の求人メディアの利用がおすすめです。
- グローバル×IT求人に特化した求人サイト「GitTap」
- 外国人求職者専用の転職エージェント「G Talent」
自身に合ったタイプの求人メディアに相談しましょう。
グローバル×IT求人に特化した求人サイト「GitTap」
「GitTap」は、IT業界のグローバル企業に特化した求人サイトです。多種多様の人材が働いているグローバル企業が集まっているため、帰国子女でもカルチャーギャップを感じず働ける企業を見つけやすいのが特徴です。GitTapには帰国子女が働きやすい環境・業種の求人情報だけが掲載されているため、スムーズに就職先を見つけられるでしょう。
GitTapに掲載されているのは「英語が使える求人」や「多国籍なメンバーが働いている求人」が中心になります。特にエンジニア、デザイナー、CTOなどの求人が多く、帰国子女が働きやすいグローバル企業への就職を目指すことが可能です。
▼GitTapの公式HPはこちら
外国人求職者専用の転職エージェント「G Talent」
外国人や帰国子女に特化した転職エージェントをお探しなら、「G Talent」がおすすめです。GitTapが帰国子女向きのグローバル企業が集まった求人サイトに対し、G Talentは帰国子女向きのグローバル企業が集まった転職エージェントです。仕事探しだけでなく、仕事の仕方や職探しの悩みも相談できます。
G Talentでは、国境を越えたIT人材が日本企業で活躍できるサポートを行なっており、200社以上の採用支援・70ヶ国籍以上のエンジニアの転職支援を行ってきた実績があります。ビジネス特化型で日本語学習のサポートも行っているため、日本語で仕事ができるか心配している方はまずはご相談ください。
▼G Talentの公式HPはこちら
帰国子女でも日本の仕事場で活躍できる!
帰国子女はいくつかの理由で日本の企業では働きずらいと感じがちです、しかし、帰国子女としての特長を活かせる職場や業種を選ぶことで、日本でも十分な戦力として活躍できます。特にIT業界は海外経験を持つ人材を求めていますので、語学力以外の知識・経験を仕事に活かすことも可能です。就職先や仕事のやり方などに悩んだら、相談できる場所も利用しましょう。
日本での就職・転職にお悩みの場合、自分に合うグローバル企業を探したい人は『GitTap』、企業探しから就職・言語サポートを受けたい人は『G Talen』にご相談ください。多くの就職・転職支援を通じて得たノウハウとコネクションを最大限に活かし、グローバル企業への就職・転職をバックアップします。
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