2024/9/2
帰国子女が仕事で感じるメリット・デメリット、おすすめの仕事を解説
グローバル化を進める企業が増えたことから、帰国子女は就職や転職で有利になりやすい状況と言われています。しかし、実際に帰国子女の就職・転職にどんな具体的なメリットがあるかをご存じでしょうか。
この記事では、帰国子女が仕事で感じるメリットやデメリット、帰国子女におすすめの仕事などを紹介していきます。英語力に自信のある帰国子女の人は、グローバル企業に特化した求人サイト『GitTap』がおすすめです。自身の経験や能力を高く評価してくれる企業への就職・転職を目指しましょう。
帰国子女は仕事や就職・転職で有利になりやすい!
結論から言うと、帰国子女は日本国内における就職や転職で有利になりやすい特徴があります。特に海外と取引を行っている企業や、グローバル化を進める企業において、帰国子女は重宝されています。自身の経験やスキルを活かすことで、多くの企業から高い評価を受けられるでしょう。
そもそも帰国子女とは
帰国子女の定義は明確ではありませんが、大まかな帰国子女の定義は以下の3つが当てはまります。
<帰国生の定義>
- 海外と日本を合わせて9年の学校教育課程を修了していること
- 海外の学校に2年以上継続して在籍し、帰国日から受験までの期間が1~3年を超えないこと
参考:【年数だけじゃない】帰国子女の定義は?|元帰国子女が本気で考察/元帰国子女のNoma’s Blog
帰国子女という言葉から誤解されることもありますが、上記の条件を満たす場合は女性だけでなく男性も帰国子女と呼ばれます。さらに、海外滞在歴の定義は明確に決まっているわけではありません。しかし、帰国子女を対象とした帰国生入試の条件として多いのが、海外滞在歴が1年の子供となります。
企業が帰国子女を求めている背景
企業が帰国子女を求める背景には、急速に進むグローバル化が挙げられます。日本の人口は減少傾向にあり、景気の改善も見られません。国内のマーケットが不調に陥った結果、海外企業・外国人へのビジネスを意識する企業が増えているため、海外や外国人との関わりに強い帰国子女の需要が高まっているのです。
参考:帰国子女は就職に有利?【企業はあなたをこう見ている】/体成会
帰国子女が仕事をする際のメリット
帰国子女が仕事をする際のメリットは、主に以下の5つです。
- メリット①:活躍の場を広げやすい
- メリット②:広い視野を持って物事を考えられる
- メリット③:表情・表現豊かにコミュニケーションできる
- メリット④:スピーディーに決断できる
- メリット⑤:人脈づくりがしやすい
メリット①:活躍の場を広げやすい
帰国子女のメリットの一つが、活躍の場を広げやすい点です。帰国子女は語学力や国際経験が豊かなケースが多いため、海外事業に関わる仕事や海外での勤務を任される確率が高まります。
海外に関連する部署を持つ企業のほか、これから海外展開を目指す企業やグローバル企業から採用されやすくなる点も、帰国子女の大きなメリットだと言えます。
参考:帰国子女の積極的な採用を希望する企業の割合が増加/キャリアの広場
メリット②:広い視野を持って物事を考えられる
海外の文化に触れながら育ってきた帰国子女には、広い視野を持って物事を考えられる人が多いです。海外の文化や価値観・考え方に触れてきた経験のある帰国子女は、多角的な視点から企業の課題への解決策を考えられるでしょう。
参考:帰国子女のメリットとデメリットとは?帰国子女の私が解説!
メリット③:表情・表現豊かにコミュニケーションできる
日本人に比べると、海外で暮らしている人は表情や表現が豊かで、コミュニケーション能力が高い特徴があります。控えめな表現が望ましいとされる日本文化と比べて、海外でははっきりとリアクションをしながらコミュニケーションをとることが求められるからです。そのような環境で暮らしてきた帰国子女は、日本人よりも表情や表現豊かにコミュニケーションができ、グローバル企業の武器になるでしょう。
参考:【子育て英語】帰国子女から見たJapan!/kimimiブログ
メリット④:スピーディーに決断できる
決断がスピーディーな点も、多くの帰国子女に共通する特徴です。イエス・ノーの判断が素早く、明確に断言できる能力は、日本人に欠けていると言われています。決断力はビジネスにおいて重要なスキルのひとつであるため、決断力の早い帰国子女はグループの中でリーダーシップを持って活動しやすいでしょう。
メリット⑤:人脈づくりがしやすい
英語を活かしてコミュニケーションをとれる帰国子女は、日本語だけを話す日本人と比べて人脈づくりもしやすくなります。自社で働く外国人スタッフや取引先の外国人と1対1でコミュニケーションできるため、人脈を重視する企業から評価されやすい人材です。
帰国子女が仕事でデメリットに感じることはある?
仕事上のメリットが多い帰国子女ですが、以下のようなデメリットを感じることがあるかもしれません。
- デメリット①:偏見を持たれてしまう
- デメリット②:社内での人間関係に苦労する
- デメリット③:日本の企業文化になじむのが難しい
- デメリット④:英語も日本語もどっちつかずになってしまう
デメリットだけでなく、このようなデメリットを感じた場合の振る舞い方についても解説します。
デメリット①:偏見を持たれてしまう
帰国子女と言うだけで、偏見を持たれてしまうことが多いかもしれません。特に多い偏見の一つが、裕福な家庭で生まれ育ったと言われてしまうことです。過度な英語力に期待されることもあり、帰国子女であることがプレッシャーに感じることがあるかもしれません。
参考:「恵まれてるね」の偏見に苦しむ帰国子女の苦悩/東洋経済オンライン
しかし、多種多様な国籍の人材が多く働いているグローバル企業に就職・転職すれば、そのような偏見を持たない従業員と一緒に働けるため、こういったデメリットを感じにくくなるでしょう。
デメリット②:社内での人間関係に苦労する
幼いころ海外で生活していた帰国子女は、これまで受けてきた教育の違いや異なる文化・価値観などにより、社内での人間関係に苦労する可能性があります。特に日本人ばかりの企業に就職・転職すると、さまざまな場面でカルチャーギャップを感じてしまうかもしれません。
参考:日本にいるのが辛い、馴染めないと苦しんでいる帰国子女のあなたへ
このような問題を避けるためには、同じ境遇の帰国子女や外国人が多く在籍している企業に就職・転職するのがおすすめです。仮に人間関係に苦労しても、理由や背景を理解してくれる人物と交流を持てるため、大きな悩みに発展するのを防げます。
デメリット③:日本の企業文化になじむのが難しい
日本独自の年功序列などの企業文化やワークライフバランスの違いなどに戸惑い、なじむまでに時間がかかってしまうかもしれません。海外企業の常識を持ち込もうとしても、簡単に受け入れてもらえない場合もあるでしょう。こういった問題も、グローバル化を進めた企業に就職・転職することで避けやすくなります。
参考:「帰国子女から見た日本の働き方②」終身雇用と年功序列、飲みニケーション
デメリット④:英語も日本語もどっちつかずになってしまう
帰国子女の多くが、英語も日本語もどっちつかずになるという問題に陥っています。英語の日常会話では問題がなくても、ビジネスの第一線で通用するレベルではない帰国子女は多いでしょう。さらに敬語などのビジネスレベルの日本語も完璧ではない帰国子女も多いようです。
参考:海外教育Navi 第113回 〜日本語、英語ともに中途半端のままで帰国になったら〜
どちらもビジネスレベルを求められている企業に就職・転職するには、言語のスキルアップが必要です。しかし、なかには極めて高い英語力・日本語力が求められない職種もあるので、そのような業界にチャレンジすることで戦力として十分に活躍できます。
帰国子女の就職・転職におすすめの仕事6選
英語に慣れている帰国子女におすすめの仕事は、以下の6つです。
- 通訳・翻訳
- セールス(営業)
- コンサルタント
- ITサポート
- プログラマー
- エンジニア
それぞれの仕事内容や、仕事における英語の活かし方などについて詳しく見ていきましょう。ITサポートやプログラマー、エンジニアなどのITの仕事を探したい方は、IT業界に特化したグローバル求人サイトの『GitTap』がおすすめです。
通訳・翻訳
通訳や翻訳の仕事は帰国子女にとって特におすすめの仕事です。通訳は、社内の会議や商談だけでなく、社内外の人が集まる国際会議やシンポジウムなどのあらゆる場面で求められています。会社内では会議や商談といったシーンで重宝され、国際会議やシンポジウムなどの場で活躍することもできます。医療など特殊な分野の専門用語に関する知識があればも扱えれば、就職先・転職先の幅をより広げられます。
フリーランスとして活躍している人が多いように感じる通訳・翻訳の仕事ですが、特に海外とのつながりが深い日系企業やグローバル企業でも募集していることもあります。自分の語学力を考慮して、活躍できる業界にチャレンジしてみましょう。
セールス(営業)
自動車ディーラーなど輸出によって利益を上げている企業にとって、英語を話せる営業担当者は必須です。通訳なしで直接コミュニケーションをとれる帰国子女は、取引先の担当者と良好な関係を築きやすいです。
先述のとおり、表現・表情豊かにコミュニケーションをとれる点は、海外で生活していた帰国子女の特徴の一つです。そのため海外だけでなく、日本国内のマーケットでも、帰国子女ならではのスキルを活かすことでセールスにおける成果を生み出しやすくなります。
コンサルタント
コンサルタントとは、何らかの課題を抱えている企業や顧客からの相談を受け、専門知識を活かしながらアドバイスなどの支援を行う仕事です。近年ではコンプライアンス遵守の観点から古典的な日本の企業文化からの脱却を試みる企業も多いので、コンサルタントとして海外での経験を還元できる可能性があります。
広い視野を持って物事を考えられる点やスピーディーな決断力を備えている点などの帰国子女ならではの特徴は、コンサルタントとして大きな武器になるでしょう。持ち前のコミュニケーション力を活かすことで、将来的に独立するチャンスもあります。
ITサポート
ITサポートとは、PCやスマートフォンなどのデバイス、ネットワーク、プリンターをはじめとする周辺機器に関する技術的なサポートを行う仕事です。IT分野において日本は海外と比べてやや遅れている傾向があるため、海外で習得したITに関する知識を活かして働くチャンスがあります。
さらに、プログラマーやエンジニアと比べるとITサポートの仕事は特別な専門知識が必要とされません。海外から輸入するIT機器を扱う企業の場合日本語の説明が付帯しないケースもあるため、帰国子女は翻訳担当者としても重宝されています。
プログラマー
プログラマーとはホームページやアプリなどの構築を行う仕事で、ITが盛んな近年において安定した需要を見込める職業の一つです。ある程度の専門知識が求められますが、技術を習得すれば就職先の幅は大きく広がります。
パソコンと向き合う時間が長い印象を持たれがちなプログラマーですが、実際はデザイナーやクライアントと頻繁にコミュニケーションをとる仕事です。海外企業や海外スタッフからの依頼を受ける企業にとって、クライアントの意図を明確に汲み取るためには英語を使ったコミュニケーションが必要ですので、帰国子女は重宝されます。
エンジニア
エンジニアには、IT技術に特化して働く「ITエンジニア」から、ゲーム開発を専門的に手掛ける「ゲームエンジニア」までさまざまなジャンルの仕事があります。近年では、日本企業が開発したハードウェアやソフトウェアを海外で販売するケースが増えてきました。海外展開を狙う企業にとって、商品の売却先とコミュニケーションをとれる帰国子女は貴重な存在です。自分で作った商品を自力で売れる特別なエンジニアとして、キャリア形成できる可能性があります。
参考:エンジニアとは何をする人?エンジニアの種類・仕事内容・適性をご紹介!/IT業界まるわかりガイド
エンジニアの中には、未経験でも働ける求人があります。「英語力はあるけれどエンジニアとしての経験はない…」と不安な人も、まずは未経験歓迎の企業に勤めて実績を積んでいきましょう。
帰国子女は仕事で有利になる・メリットに感じることが多い!
近年の日本では、帰国子女は仕事や就職・転職で有利になりやすい状況になっています。帰国子女は英語力だけでなく、コミュニケーション能力や決断力の高さなども武器することができるからです。偏見を持たれやすいといったデメリットも、多種多様な人材が働いているグローバル企業などを選ぶことでカバーできます。
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