2024/9/2
帰国子女におすすめの仕事・求人とは?探す際の3つの注意点も紹介
帰国子女の経歴は特別なものですが、選ぶ職業によってはそのスキルを100%生かせません。帰国子女ならではの英語力やコミュニケーション能力を活かすには、おすすめの仕事があるのです。自分の力を発揮できる仕事に就くことで、将来的にキャリアアップに繋がりやすくなります。この記事では、帰国子女におすすめの9種類の仕事について、内容や注意点などを解説していきます。
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企業が帰国子女に求めていることは「語学力」と「グローバルマインド」
帰国子女とは、総務省統計局によって以下のように定義されています。
<帰国子女の定義>
- 海外勤務者等の子女で、引続き1年を超える期間海外に在留し、年度間(4月1日から3月31日)に帰国した児童・生徒
定義としてはこのように定められている帰国子女ですが、企業や人によって考え方はさまざまです。一般的には、以下の能力が備わった人物が帰国子女と考えられるケースが多いです。
<帰国子女の広い定義の例>
- 日常会話の通訳ができる英会話力を持った人物
- グローバルマインドを持つ人物
参考:帰国子女だから日本での転職・就職が不安!そんな人に覚えておいてほしい4つのポイント/チャイカプ~タイ就職・タイで働く~
これらの点から、一般的に帰国子女とは、「1年以上海外に在留し日常会話以上の英語力がある高卒以上の人物」だと考えられています。
多くの企業が帰国子女に求めているのは、「語学力」と「グローバルマインド」です。近年、グローバル企業だけでなくさまざまな企業が海外進出をはかっています。そのような企業にとって、海外生活の経験のある帰国子女は高い戦力になるのです。
帰国子女が語学力を生かせる求人の種類
帰国子女が語学力を生かせる仕事の種類は、以下の2パターンに分かれます。
<帰国子女が語学力を生かせる仕事の種類>
- 語学力と経験が求められる仕事
- 語学力と資格が求められる仕事
それぞれどのような仕事があるのかを見ていきましょう。
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語学力と経験が求められる仕事
資格取得の必要はないものの、語学力に加えてその他の経験やスキルが求められる仕事です。たとえば海外にクライアントを持つIT企業の場合、語学力+プログラミングなどのITスキルを持つ人物を求めています。
ただし、すべての企業が経験を必須としているわけではありません。なかには未経験でも語学力があれば、求人を募集している企業もあります。
語学力と資格が求められる仕事
語学力のほか、何らかの資格が必要となる仕事です。たとえば日本の学校で英語教師として働く場合は教員免許が必須になります。資格を持っていれば、より就職や転職がしやすくなるでしょう。国家資格・民間資格を持っている人は、語学力を合わせて働ける仕事の幅が広がる可能性が高いです。
帰国子女におすすめの仕事・求人
上記で分類分けした仕事のうち、特に帰国子女におすすめの仕事は以下の9つです。
<帰国子女におすすめの仕事・求人>
- 英語講師
- 英語教師
- 通訳者・翻訳者
- ホテルフロントスタッフ
- 営業・コンサルタント
- パラリーガル
- プログラマー
- エンジニア
- ITサポート
それぞれの仕事について、仕事内容やどれくらいの収入が見込めるのかなどを解説していきます。エンジニアやITサポートの求人探しには『GitTap』を利用しましょう。
帰国子女におすすめの仕事・求人①|英語講師
主に日本人に向けて英語を教える仕事です。教員免許が必須ではないため、就職・転職のために新たな資格を取得する必要はありません。英語講師が活躍できる場所と働き方の例は、以下のとおりです。
<英語講師の職場と働き方例>
- 語学教室、学習塾などで1対1もしくは1対多数で英語を教える
- 英語の家庭教師としてマンツーマンで英語を教える
- 海外移籍などを目指すスポーツ選手などに語学指導を行う
資格取得は必須ではありませんが語学力を示す根拠として、TOEIC700点以上、英検1級以上などのスコアや資格があると採用されやすくなります。参考:英会話講師に資格はいるの?必要な資格を徹底的に解説します【元英会話講師が紹介します】
英語講師の主な雇用形態は、以下のとおりです。
<英語講師の主な雇用形態>
- 正社員
- 非正規雇用
- 業務委託契約
月収の目安は正社員で20~35万円前後です。経験や英語レベルによって給料は大きく変わり、インセンティブ給がある英会話教室もあります。
帰国子女におすすめの仕事・求人②|英語教師
小学校・中学校・高校などの学校で、英語の先生として働く仕事です。教師になるためには、教員資格が必要です。英語の教職課程のある大学などを等に入学して修了した後、各都道府県教育委員会に教員免許状の授与申請を行い、認められた場合に資格が手に入ります。そのため、英語講師と比べるとハードルが高いかもしれません。参考:教員免許状に関するQ&A/文部科学省
<英語教師の職場と働き方例>
- 小学校・中学校・高校などで英語を教える
- 英語で授業を進める
- 授業内容やカリキュラムなどを考える
2020年度から小学校でも英語が必修科目となったため、今まで以上に英語教師の需要は高まっています。主な雇用形態は、以下のとおりです。
<英語教師の雇用形態>
- 正社員(正規雇用)
英語教師の月収の目安は国公立か私立かによっても異なりますが、30~40万円前後となります。
帰国子女におすすめの仕事・求人③|通訳者・翻訳者
英語のスキルを生かして通訳を行ったり、英語または日本語の文章などを翻訳したりする仕事です。特にグローバル進出を目指す企業などでは、近年通訳者や翻訳者のニーズが高まっています。民間企業に勤めるだけでなく、フリーランスや副業などさまざまな働き方があります。
<通訳者・翻訳者の職場と働き方例>
- 民間企業等で社内通訳を行う
- 各種資料の翻訳を行う
- Webメディア制作会社での翻訳を行う
- 通訳や翻訳内容の校正を行う
- フリーランスで通訳や翻訳の仕事を受ける
通訳者・翻訳者になるには必須ではありませんが、TOEIC700点以上、英検1級以上などの資格があると有利です。通訳に特化する場合は、「通訳案内士」の資格取得がおすすめです。
参考:通訳に必要な資格とは?通訳者にとって本当に大切なスキルを解説/OCiETe通訳
<通訳者・翻訳者の雇用形態>
- 正社員
- 非正規雇用
- 業務委託契約
通訳・翻訳の就職先や働き方は幅広く、月収は25~34万円前後が相場になります。
帰国子女におすすめの仕事・求人④|ホテルフロントスタッフ
ホテルのフロントスタッフとして、来客対応などを行います。インバウンドが多い地域のホテルは外国人旅行客が多いため、英語での対応がメインになるシーンが多いです。
<ホテルフロントスタッフの職場と働き方例>
- ビジネスホテル・リゾートホテルなどのフロントで来客対応をする
- 宿泊客や予約者の問い合わせ対応を行う
- 宿泊客のチェックイン・チェックアウト業務を行う
ホテルフロントスタッフにも特別な資格は必要ありませんが、英語力を示す資格としてTOEIC700点以上などのスコアがあると働きやすくなります。そのほかにも、「ホテル実務技能認定試験」や「ホテルビジネス実務検定試験」に合格していると、さらに就職や転職がしやすくなります。参考:ホテルフロントになるには?資格や勉強しておくべきこと、就職まで経験者が解説!/ジョブール
<ホテルフロントスタッフの雇用形態>
- 正社員
- 非正規雇用
ホテルフロントスタッフの月収の目安は、20~25万円前後です。
帰国子女におすすめの仕事・求人⑤|営業・コンサルタント
企業の営業部として自社の商品やサービスを販売したり、コンサルタントとしてクライアントの課題を解決したりする仕事です。企業によって仕事内容はさまざまですが、社内外の多くの人と関わりコミュニケーションを取る必要があります。
帰国子女に特におすすめなのが、グローバル企業や海外とのやり取りのある企業で働くことです。帰国子女が得意とする英語力やコミュニケーション能力を活かすことができます。グローバル企業について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
<営業・コンサルタントの職場と働き方例>
- 主に外資系企業での営業・コンサルタントとして働く
- 営業補助を行う
- 外資系金融企業でコンサルタントとして働く
- 不動産企業で海外投資家に対応する
- M&A企業での海外対応を行う
必要な資格は特にありませんが、企業によっては就職の難易度は比較的高く、一定以上の学歴が求められる傾向が強いです。ただし、業界によっては取得するべき資格がある場合もあるため、気になる業界の資格を調べてみましょう。
<営業・コンサルタントの雇用形態>
- 正社員
- 非正規雇用
外資系企業の場合、日本円で60~70万円以上の月収も見込めます。
参考:外資系企業の年収は?業界・職種・年齢別の口コミを紹介/Abitus
帰国子女におすすめの仕事・求人⑥|パラリーガル
弁護士などの司法に関する仕事をサポートする仕事です。アシスタント業務や事務業務などの仕事がメインです。一般的なパラリーガルには英語力はいりませんが、海外企業や海外の弁護士とやり取りする法律事務所の場合、英語力が必要です。
<パラリーガルの職場と働き方例>
- 法律事務所などでアシスタント業務や事務業務を行う
- 契約書や訴状などの文書を確認・作成する
- 判例や論文を調査する
- 裁判所などで手続き業務を行う
参考:パラリーガルとは|仕事内容・年収・将来性・やりがいまでプロが徹底解説/AG法律アカデミー
弁護士や行政書士とは違い、必須の資格はありません。ただし「パラリーガル認定資格」といった民間資格を取得することで、就職・転職がより有利になります。
<パラリーガルの雇用形態>
- 正社員
- 非正規雇用
パラリーガルの平均的な月収は25~30万円前後です。
帰国子女におすすめの仕事・求人⑦|エンジニア
エンジニアとは工学に関連する専門技術やスキルを活かして働く人を指す言葉で、ITに関するさまざまな種類の技術者を意味します。記念では海外向けにハードウェアやソフトウェアを販売する企業が増えており、帰国子女であれば通訳者を介さず直接販売することも可能です。
<エンジニアの職場と働き方例>
- Sler系企業に就職してエンジニアとして働く
- 社外エンジニアとしてフリーランスで働く
- 海外企業との交渉の窓口として働く
エンジニアに関連する資格はとても多く、業種によって求められるものが異なります。開発系ならば「基本情報技術者試験」、ネットワーク系ならば「ネットワークスペシャリスト試験」といった国家資格に合格すると就職・転職に有利です。
<エンジニアの勤務形態>
- 正社員
- 非正規雇用
- 業務委託契約
エンジニアの月収は30~40万円前後が相場です。
帰国子女におすすめの仕事・求人⑧|プログラマー
システムエンジニアが設計した仕様書にもとづき、システムが正常に作動するようにプログラミングを行う仕事です。システムを動かすための、プログラミング用語と呼ばれる特別な言語を使って業務を行います。
<プログラマーの職場と働き方例>
- システム開発会社やソフトウェア開発会社に勤務する
- 一般企業や官公庁などに勤務する
- システムエンジニアの設計した仕様書にもとづいてプログラミングを行う
- 海外企業から届いた仕様書を翻訳する
- フリーランスとして国内外の企業からの依頼を受ける
プログラミングには専門的な知識やスキルが必要です。なお、「PHP技術者認定試験」「Rudy技術者認定試験」「PRACLE MASTER」などの資格を取得すると就職・転職が有利になるでしょう。
<プログラマーの雇用形態>
- 正社員
- 非正規雇用
- 業務委託契約
プログラマーの月収は25~40万円前後と幅広く、経験やスキルによって差がつきやすい点が特徴です。プログラマーをはじめとする帰国子女におすすめなグローバル環境のIT業界で働きたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
帰国子女におすすめの仕事・求人⑨|ITサポート
IT関連の製品やサービスを提供する会社に勤務して、社内IT担当者やエンジニアをサポートする仕事です。ITは日本よりも海外の方が進んでいるケースが多いため、海外の情報をキャッチしたり英語の資料を翻訳したりするのに、英語力が役立ちます。
<ITサポートの職場と働き方例>
- 一般企業のITやネットワーク関連部署で働く
- コンピュータのハードウェアやソフトウェア、システムなどのインストールを行う
- IT機器の使い方を担当社員に説明する
- 定期メンテナンスやアップグレードを計画・実施する
- IT機器故障時などの修理対応を行う
特に必要な資格はありませんが、IT全般の知識を持つ証明として「ITパスポート試験」に合格していると有利です。
<ITサポートの勤務形態>
- 正社員
- 非正規雇用
ITサポートの月収は、目安として28~33万円です。
帰国子女が日本で仕事・求人を探す際の3つの注意点
帰国子女が日本で仕事を探す場合は、以下の3点に注意しましょう。
- 日本語もしっかり使える必要がある
- 語学力だけで採用されるのは難しい
- 日本人独特の考え・雰囲気を理解しておく
それぞれについて詳しくご紹介します。
帰国子女が仕事で感じるメリット・デメリットについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
▼帰国子女が仕事で感じるメリット・デメリット、おすすめの仕事を解説
日本語もしっかり使える必要がある
日本の企業で働く場合ほとんどの社員は日本人のため、英語だけでなく日本語もしっかり使える必要があります。特に多くの企業では敬語を重んじるため、正しい敬語を使う能力が必要です。
社内公用語が英語の会社であっても、顧客やクライアントには日本語で対応することもあります。ほかにもさまざまなシーンで正しい日本語が求められるため、日本語も不備なく使えることが重要です。
語学力だけで採用されるのは難しい
英語力が高くても、それだけで採用を勝ち取るのは困難です。特に日本企業の場合、コミュニケーション能力や仕事へ真摯に向き合う人間性も評価の対象になります。語学力は採用の判断材料の一つであると考え、ほかにアピールできる強みも見つけましょう。
日本人独特の考え・雰囲気を理解しておく
日本の企業で働く場合、日本人独自の考え方や雰囲気を理解しておく必要があります。特に海外での暮らしが長い場合、日本の文化や考え方にカルチャーショックを受けることもあるでしょう。しかし、日本の企業で日本人と一緒に働くなら、これらを理解し尊重することが重要です。
日本の企業では、強すぎる自己主張をする人物は避けられる傾向にあります。そのため、多くの人が「察する」「わきまえる」などの文化を前提に仕事をしていることを念頭に置きましょう。
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多くの企業は、帰国子女には「語学力」と「グローバルマインド」を求めています。語学力以外に経験や資格があれば、より有利に就職活動を進めることができるでしょう。特にIT分野は海外とのつながりが深い企業が多く、帰国子女が働きやすい環境が整っています。
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