IT業界を救う、ベトナムIT人材の実態2021

経済産業省によると、2030 年時点での IT 人材 の需要と供給の差(需給ギャップ)は、生産性の上昇率が 0.7%の場合、需要が供給を 16~79 万人上回ります。これは日本社会に、圧倒的なIT人材不足が訪れること示唆しています。さらに少子化の波が収まる気配はありません。そのような状況で需給ギャップ埋めるカギとなるのが、外国籍のIT人材です。その中でも今回は、ベトナムITエンジニアに焦点をあて、ベトナムITエンジニアの特徴や産業の現状を解説します。


ベトナムIT産業の現状

ベトナムは世界のデジタル国家トップ50の中で9位にランクインしています。他の国と比較から分かるように、昨年の13位から4つもランクを上げており、まさに成長産業です。

ベトナムIT産業の現状

さらにベトナムはオフショア開発においても多くの企業に支持されています。例えばIBM、マイクロソフト、インテルなどの大手企業がベトナムにソフトウェア開発の投資をしています。

DESIGNRUSH が2021年に更新した情報によると、ベトナムはオフショア開発委託国のトップ10入りをはたしています。ベトナムに拠点を置くソフトウェア開発者は、特に人工的なソフトウェア開発プロジェクトを得意としています。

アウトソーシングでソフトウェア開発を行う国


ITエンジニア教育の発展

長い間、ベトナムは公立・私立を問わず小中学校の段階からSTEM教育のカリキュラムが積極的に取り入れています。STEM教育とは科学、技術、工学、数学の教育分野を指し、科学技術の成長や革新・創造に貢献のできる人材の育成を目的としています。中学2年生からはコーディングやIT科目勉強を行っておりIT人材が今後増加していくことが予想されます。2018年のOCEDのPISAチャート(生徒の数学、科学、読解力に関する能力)において、ベトナムは8位となっており韓国、中国、香港などの先進国の中で上位にランクインしています。また、ベトナムには135にもわたるIT教育機関があり、毎年約5万人の新卒エンジニアを輩出しています。トップコーダーの数やスキル値も高く、若手ITエンジニアの発掘国として期待できます。

 

参照:https://topdev.vn/Eng_VietnamITNation2020_ByTopDev.pdfhttps://cmc-japan.co.jp/blog/it-talent-in-vietnam/

ベトナムのITエンジニア数

ITエンジニアの年齢

ベトナムには現在40万人のITエンジニアがいるとされています。そのうちの年齢別の分布が下の図になります。開発者のほとんどがミレニアル世代に属し、20代の割合は53.2%と半数を占めています。15歳からすでにIT職に就いている人もいます。2015年の国勢調査によると、日本のIT人口の平均年齢39.5歳です。これを踏まえるとベトナムのIT人材は比較的若く、人材不足に悩む日本にとって非常に将来性があることが考えられます。

   

参照:https://topdev.vn/Eng_VietnamITNation2020_ByTopDev.pdf

ベトナムの年齢別就業者数

ITエンジニアのレベル

過去 10 年間において、ベトナムは世界で最も IT・通信市場が成長した国の一つです。そのためエンジニアも成長を遂げている最中であることから、ITエンジニアのレベルはジュニア・ミドルの割合が高くなっています。 雇う際にはしっかりとした教育体制と育成プログラムが必要となる可能性があります。そのため、ジョブ型雇用ではなく、メンバーシップ型雇用を行っている企業に向いています。

  

参照:https://topdev.vn/Eng_VietnamITNation2020_ByTopDev.pdf

ベトナムのエンジニア資格レベル

日本語学習者が急増!

国際交流基金が行った2018年度海外日本語教育機関調査結果によるとベトナム人の日本語学習者は174,461人となっています。2015年と比較するとその増加率は169%で、どの国よりも圧倒的に増加しています。円滑なコミュニケーションを図るためにも、日本語能力はある程度必要です。そのため、日本語に興味関心があり、学習意欲が高い人材を採用することが理想です。ベトナムでは、近年の急激に学習者が増加しているため、ベトナム人は日本語に対す興味関心が非常に高いことが考えられます。

  

参照:https://www.jpf.go.jp/j/about/press/2019/dl/2019-029-02.pdf

日本語学習者ランキング

まとめ

今回は年齢、オフショアでの実績、教育課程などを通して、ベトナムITエンジニアの特徴について解説しました。世界の大手 IT 企業グループの投資等により、ベトナムはハイテク投資先として有力な場所 となっています。ベトナムのIT産業の発展は世界から注目を集めており、国内でもIT人材の需要は非常に高まっています。そんな彼らは日本語に対して積極的かつ、ミレニアム世代なため、将来を担うエンジニアと成長していくことでしょう。

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